12月9日
合言葉は「グリース」、大人への入り口だったミュージカル映画の傑作
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photo:OKMusic  

『グリース』が日本で公開されたのは1978年の12月。今観ると流石にいくらなんでも的なところがある映画だけど、僕にとって、絶対忘れられない映画のひとつだ。

1965年生まれの僕は当時中学1年生。初めて一人で映画館で観た映画がこの『グリース』だ。一人でと言っても親と一緒ではなくという意味で、友達と行ったはずなんだけど、記憶が曖昧で誰と行ったかは覚えていない。いずれにしても、一人で映画を観に行くというのは大人への第一歩で、大冒険だった。

僕は非常にませたガキで、小学生の頃からオールディーズが大好きで、『サタデー・ナイト・フィーバー』で評判になったジョン・トラボルタのダンスにも興味があったし、何よりもオリビア・ニュートン=ジョンは僕のアイドルだったので、中学生なったというタイミングも相まって、初めて一人で観る映画に『グリース』を選んだのは必然だったんだ。

『グリース』は興行的に大成功を収める。1978年の北米興行収入で堂々のNo.1を記録。前年5位だった『サタデー・ナイト・フィーバー』を大きく上回ることになった。

Re:minder世代の人ならこの映画を観た人は多いかと思うけど、確かに単純でわかりやすく面白い。もちろん当時中学1年生だった僕も観終わった後大興奮だった。でもね、今改めて観てみると、作品としての幼稚さは否めない。にも関わらず、何故この映画は多くの人から支持されたのか。そう、それは音楽の力に他ならないと僕は思う。

『グリース』はミュージカル映画だ。そして舞台は50年代のアメリカ。全編に渡り50年代の珠玉の名曲で綴られている中、オリジナル曲も実に秀逸だったと言っていい。事実、『グリース』のサウンドトラックは1978年のビルボード年間アルバムチャートで2位を記録する。

ちなみに、同年の年間1位は『サタデー・ナイト・フィーバー』のサウンドトラック。でもこちらのクレジットはビージーズなので、その人気による影響が大きい。そういう意味では『グリース』のサウンドトラックは大健闘といっていいのではないだろうか。

同年のビルボード年間シングルチャートで見てみると、TOP100にオリジナル曲が4曲もランクインを果たしている。


「グリース(Grease)」1位・年間11位

「愛のデュエット(You're the One I Want)」1位・年間13位

「愛すれど悲し(Hopelessly Devoted To You)」3位・年間35位

「想い出のサマー・ナイツ(Summer Nights)」5位・年間69位


そして、『グリース』をまだ観たことがないRe:minder読者の方に、僕がどうしても聴いてもらいたい曲が3曲ある。

1曲目は「愛のデュエット」。映画のラストを飾るオリビアとジョンのデュエット曲でこの映画を代表する曲だ。全編を通して主演の二人が一緒に歌うのはこの曲のみ。今聴いても実にカッコイイ。映画音楽史に残る名曲のひとつだと言ってもいいと僕は思う。

2曲目はシングルチャートには入っていないけどジョンの「グリースド・ライトニン」。プレスリーを意識したというこのシーンは、当時、世界中の中高校生が真似して踊っていたはず(大人もかな)。ダンスの神様ジョンの真骨頂という曲だ。

3曲目がタイトル曲である「グリース」。この曲は映画のオープニングアニメーションと一緒に流れる。本編ではないので忘れられがちな気もするけど、この曲の素晴らしさを僕は是非伝えたい。ソングライターは、ビージーズのバリー・ギブ。歌うはフランキー・ヴァリ。

フランキー・ヴァリはフォー・シーズンズのヴォーカルで、ソロとしては「君の瞳に恋してる」のヒットで有名なアーティスト、大御所だ。この曲、メロディはもちろん、詞が素晴らしい。


 怖いものは何もない やりすぎたっていい
 自分が誰なのか 自分を信じて始めよう
 “グリース” がその合言葉さ

 オレたちはオレたちなのさ
 自分の力を信じてみよう
 “グリース” がその合言葉さ


この曲は、“グリース=若者の象徴、若いんだから、恐れず思いっきりやればいいんだ” という青春賛歌なんだね。この曲をテーマ曲とする映画『グリース』が、多くの人に支持された理由はきっとここにある。

僕の青春時代は果たしてどうだっただろうか。結局、グリースを付けたことは無かったけどね。

2017.05.02
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カタリベ
1965年生まれ
藤澤一雅
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