中森明菜 Best Performance on NHK in February, Vol. 1(2026/2/1配信)
NHKにおける中森明菜のパフォーマンス、2月の第1弾として配信された楽曲は1983年から1987年に放送された回から以下の4曲。
▶︎ セカンド・ラブ
『レッツゴーヤング』1983/2/20放送
▶︎ 禁区
『レッツゴーヤング』1984/2/12放送
▶︎ 北ウイング
『レッツゴーヤング』1984/2/12放送
▶︎ TANGO NOIR
『ヤングスタジオ101』1987/2/15放送
星型のゴンドラに乗って登場する「セカンド・ラブ」
まずは1983年2月20日放送の『レッツゴーヤング』から「セカンド・ラブ」。ファンならご存じ、1982年11月に出されたサードシングルである。中森明菜は星型のゴンドラに乗って登場。そして足元にはドライアイスの雲海。ステージ装置のなんと贅沢なことか。これぞ昭和の歌番組である。
白いドレスに身を包んだ中森明菜は妖精のように可憐で、ひたむきに歌う姿に見いってしまう。発売から3ヶ月、次のシングル「1/2の神話」が出る直前なのでだいぶ歌いこなれていたはずだ。それにしても “来生たかおメロディ” の美しさよ。中森明菜の一番売れたシングルという事実にも納得させられてしまう。歌い終わりに思わず漏れる人懐こい笑顔のギャップがダメ押しのプラス点なのだ。尊い。
ヤング・メイツがバックで踊っている「禁区」
「禁区」の映像は「セカンド・ラブ」から1年後、1984年2月12日の『レッツゴーヤング』より。とても解き放たれているように見えるのはカジュアルな衣装のせいだろうか。黄色い制服のヤング・メイツがバックで踊っているのは『レッツゴーヤング』ならではの醍醐味である。
シングルのリリースは1983年9月で、前年秋のヒット。この時点ではひとつ前のシングルなので1コーラスであっさり終わってしまうのだが、それがまた潔くていい。ラストのキメの表情も最高である。細野さん、本当に彼女にピッタリのよい曲を作ってくれました。これを聴くと、姉妹曲ともいえそうな細野の作品、元キャンディーズ・藤村美樹の「夢・恋・人」も聴きたくなる。
空港の雰囲気を巧みに醸し出している「北ウイング」
そして「禁区」と同日に歌われた「北ウイング」。1984年1月リリースの最新曲であった。元日のリリースだったので、放送時は既に大ヒットしていたはず。真冬に聴く中森明菜でこれ以上の楽曲はないと思っている。作曲家・林哲司のアイドルへの提供作の中でも最も完成度の高い1曲ではないだろうか。
白いパンツルック、頭の左側に乗せられた帽子も可愛らしい。真冬にしてはノースリーブで露出多めの衣装だが寒くなかったの? バックダンサーズがパイロットやスチュワーデス(当時はキャビンアテンダントと言わなかった)に扮して空港の雰囲気を巧みに醸し出しており、短いステージにもかかわらず隅々まで行き届いていることに感心させられる。テレビの歌番組が今以上に華があった時代。
崇高に歌い上げている「TANGO NOIR」貴重なパフォーマンス
ラストはちょっと飛んで3年後、1987年2月8日放送の『ヤングスタジオ101』からの「TANGO NOIR」。『レッツゴーヤング』の後番組は公開収録からスタジオ収録に変わったこともあって空気感が一変しており、当然の如く中森明菜もすっかり大人っぽくなっている。
12インチやカセットを別にすると通算17枚目のシングルにあたる「TANGO NOIR」は、冬杜花代子のドラマティックな歌詞の世界と、都志見隆の荘厳なメロディによる大傑作。両者の初コンビ作だったという。黒を基調としたシックなドレスで優雅に舞うように曲の世界観を表現。崇高に歌い上げているのはさすが。歌手としての貫禄を見せ始めていた頃の貴重なパフォーマンスである。
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2026.02.07