2026年 2月18日

松田聖子トリビュート!椎名林檎、中森明菜、FRUITS ZIPPER… 時代を超えて響く永遠の青春

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トリビュートアルバム「永遠の青春、あなたがそこにいたから。〜45th Anniversary Tribute to SEIKO MATSUDA〜」発売日
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デビュー45周年を迎えた松田聖子のトリビュートアルバム


8組のアーティストが、ピンクのギフトボックスに聖子ちゃんからもらった宝物を持ち寄って、わーっと自由に詰め込んだような――。なんと愛おしいバラエティ感!松田聖子のオフィシャル・トリビュートアルバム『永遠の青春、あなたがそこにいたから。〜45th Anniversary Tribute to SEIKO MATSUDA〜』を聴いた率直な感想である。そもそも、トリビュートという意味は、尊敬の印、賛辞、贈り物なのだとか。ぴったり!尊敬と愛の贈り物感が伝わってくる。

2025年にデビュー45周年を迎えた松田聖子。青空を超え、時間を超え、宇宙まで染みわたるようなハイトーンボイスで彼女が届け続けた数多の歌は、すべての世代の人に輝きと勇気を与え続けてきた。その証明でもあるこの企画に名を連ねているアーティストは、次の通り。

▶︎ 中森明菜(1965年)
▶︎ 椎名林檎(1978年)
▶︎ GRe4N BOYZ(1980年代)
▶︎ 大野雄大(Da-iCE / 1989年)
▶︎ Daoko(1997年)
▶︎ Suiet(2003年)
▶︎ REI & LIZ(IVE / 2004年)
▶︎ FRUITS ZIPPER(1997年〜2003年)

かっこ内の数字は、言わずもがな、アーティストの誕生年である。昭和・平成・令和全世代、バラバラのジャンルのアーティストをよくぞこれだけ集めた。感動!これこそが、冒頭の宝物を詰め込んだ感の正体である。

松田聖子のトリビュートは、2006年にも『Jewel Songs~Seiko Matsuda Tribute & Covers~』がリリースされているが、こちらは参加アーティストが、Cocco、LISA、小島麻由美、中森明菜、Chara、YUKI、PUFFYなど、歌姫濃度が高く統一感があった(ガガガSPがその中に入っていて、絶妙のスパイスになっていた)。今回は型にはまらない。逆にいえば、それこそがテーマなのだと思った。松田聖子という人のとてつもない大きさが見える。まるで時代を超えて瞬く、青春のハレーション!

温かなエールを感じるGRe4N BOYZ「瑠璃色の地球」


1番手は、GRe4N BOYZ。曲は「瑠璃色の地球」だ。真っ先にこの曲が来るのかと、ちょっと驚いた。アレンジは原曲と同じ武部聡志。彼らがこの歌を選んだのは、福島で東日本大震災を経験したことが大きな理由だという。この曲にもらった勇気を、また自分たちから誰かにバトンを渡せるように―― 。そんな温かなエールを感じる。

2曲目は、REI & LIZ (IVE)による「Rock’n Rouge」。ビー玉が転がるようなきらめきと可愛さ!続く「青い珊瑚礁」は FRUITS ZIPPERらしい、セリフの言い方にきゅんと来る。「渚のバルコニー」はDAOKO。甘ったるくも透明感溢れる不思議なキャンディボイスに、思わず目をつむり聞き惚れる。そう、これら令和シンガーの歌声3連発を聴き確信する。聖子ちゃんの歌は、歌の世界自体が花園。ただでさえキュートな女性たちが、松田聖子ソングスを歌うことで華やかさを増し、アイドル濃度が天井知らずとなっている!



中森明菜の呟くような「赤いスイートピー」


5曲目の「赤いスイートピー」でグッと大人のターンに。中森明菜の降臨である。サビに入るまでのポツポツと音符に声を置くような歌声は、まるで、少女の思い出を手繰るような呟きだ。次の「あなたに逢いたくて 〜Missing You〜」を歌う大野雄大(Da-iCE)は清々しく、けれどどこか寂しくて、胸が痛くなる。

そして、このアルバムで一番のビックリはSuietによる「蒼いフォトグラフ」。お恥ずかしいが、このアルバムで初めて聞く名前であった。すごい速さで楽しい日々を思い巡らせるような疾走感あふれるアレンジ!原曲とは全く違うけれど、なんて瑞々しくカッコいいのだろう。そして驚いたままラストの曲になり、艶やかな「SWEET MEMORIES」が響く。この声、このムード、さすがです、椎名林檎姫――。

松田聖子へのリスペクト、楽曲への愛


全編を通して聴くと、私は自然に口角が上がり、冒頭に書いた、なんと愛おしいバラエティ感!と感じたのだった。聖子ちゃんへのリスペクト、楽曲への愛を、8組それぞれが夢中になって表現し、自由に集合し、そのままパッケージしたイメージだ。まるで、松田聖子というピンク色の宇宙に光る星。その尊い散らばりにクラクラした。

不思議なのは、そんな型にはまらない仕上がりでも、ちゃんと全員の歌声に、聖子ちゃんが思い浮かぶということだ。原曲とは全く違うように聴こえた「蒼いフォトグラフ」ですらも、しっかりと曲の向こうに彼女の笑顔が見える。まさに青春。それも永遠の!

松田聖子の声は、いつも横にあって、見える景色を輝かせてくれていた。その気持ちが、どの世代とでも共有できる幸せ。きっと今も誰かの心に美しい彩りをつけている。それを改めて知ることができた、プリズムのような1枚である。

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2026.03.10
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カタリベ
1969年生まれ
田中稲
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