3月25日

ピンク・レディー「サウスポー」野球ファンもキリキリ舞いよ♪嵐のイントロ23秒

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80年代ヒット曲 “イントロ秒数徹底調査” 1978年のシングルTOP100篇

1978年 シングルTOP100のイントロ秒数は?


リマインダーで取り上げている1978年~1991年までの14年分を、1年ごとに年間シングルランキングTOP100のイントロ平均秒数を調査し、その結果を紹介していく連載企画。

第4回の今回は、“1978年” を調査します。その年間ランキングTOP10のラインナップと調査結果がこちら。

1位 UFO / ピンク・レディー(14秒)
2位 サウスポー / ピンク・レディー(23秒)
3位 モンスター / ピンク・レディー(31秒)
4位 君のひとみは10000ボルト / 堀内孝雄(7秒)
5位 微笑がえし / キャンディーズ(16秒)
6位 透明人間 / ピンク・レディー(9秒)
7位 カナダからの手紙 / 平尾昌晃・畑中葉子(11秒)
8位 Mr.サマータイム / サーカス(14秒)
9位 時間よ止まれ / 矢沢永吉(9秒)
10位 わかれうた / 中島みゆき(28秒)
※(カッコ)の数字はイントロの秒数

調査方法は、年間シングルランキングTOP100にランクインした曲のイントロ秒数を、0秒、1~2秒、3~10秒、11~20秒、21~30秒、31~40秒、40秒以上… の7つの長さに分けて集計していきます。1978年の結果をグラフにすると、こうなります!



平均秒数は18.8秒。1980年の平均秒数が18.9秒、1985年が19.2秒、1990年が22.3秒だったこれまでの結果を踏まえると、今回も、時代を遡れば溯るほど平均秒数が “長くなる” ではなく、“短くなる” ことが証明されました。1980年との差は0.1秒という結果が、今後、他の年代も調査していく中で、どのような考察に変わっていくのかも注目していきたいと思います。

40秒以上のイントロが長かった曲は、
24位 ストレンジャー / ビリー・ジョエル(68秒)
32位 悲しき願い / サンタ・エスメラルダ(57秒)

2曲とも洋楽。ピアノソロからはじまり、途中からギター中心のスタイリッシュなバンドサウンドが鳴り響く「ストレンジャー」のイントロは、ニューヨークの街を闊歩している気分になります。

一方、手拍子とドラムのキックがエモーショナルに響く「悲しき願い」のイントロは、情熱的なサウンドの入口として、これ以上の正解は無い!と思える、素晴らしいサウンド。

2曲とも、1分前後のイントロに、短編映画を一本観た気分になるくらい内容がぎっしり詰まった、誰かに話したくなる名イントロですね。

都倉俊一の真骨頂、ピンク・レディー「サウスポー」23秒のイントロ


1978年はピンク・レディーの年だった。年間シングルランキングTOP3を独占し、3曲とも100万枚を超えるミリオンヒットを記録と、数字だけを観て、そう感じない人はいないと思います。そのピンク・レディー楽曲の、作曲と編曲を担当したのは都倉俊一。

1978年以前に、山本リンダやフィンガー5の楽曲を手掛け、多くのヒットを生みだしてきた都倉俊一の、8分音符の連打でリズムを畳み込んでいく編曲スタイルがイントロで色濃く出ているのが「サウスポー」。都倉サウンドのひとつの完成形がこの曲のイントロには盛り込まれていると思います。

プロ野球と音楽、国民を熱狂させた娯楽から誕生した名曲


その曲に歌詞をつけたのは、阿久悠。当時、プロ野球界の大スターだった読売ジャイアンツの王貞治とクラウンライターライオンズ(現・埼玉西武ライオンズ)に所属していたサウスポー(=左投手)の永射保(ながい たもつ)が、1977年のオールスターゲーム第2戦の4回表で対戦。大きなカーブで空振り三振に仕留めた投球に感銘を受け、この歌詞を書いたといわれています。

その後、永射保は、ピンク・レディーの武道館コンサートで一緒に踊って下さいと頼まれたという微笑ましいエピソードも。プロ野球と音楽という、70年代、国民を熱狂させた娯楽から誕生した名曲は、当時はもちろん、今も、高校野球のアルプススタンドで毎年演奏される定番曲となり、私たちを、きりきり舞いさせてくれるプレイを盛り上げる演出を担う、大事な曲として受け継がれています。

8分音符の連打でリズムが嵐のような速さで刻まれていく「サウスポー」の、23秒イントロは、1978年当時の日本人の熱狂が “音” となって響いているのではないでしょうか。




2021.03.18
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カタリベ
1979年生まれ
藤田太郎
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