80年代の初めは、金曜8時のテレビ朝日系『ワールドプロレスリング』と、土曜夕方5時半の日本テレビ系『全日本プロレス中継』が、プロレスファンの大好物だった。“新日派 or 全日派” などという問いかけが、“プロレス好き” と語ったと同時に始まり、どちらのファンであっても、その勢力拡大は止まることがなかった。
アントニオ猪木 vs ジャイアント馬場の構図で開始された両者のライバル関係であったが、個人的にはどちらも好きだ。小柄だがハイスピードの試合が増えてきた新日本プロレスと、大型でパワフルなレスラーが多い全日本プロレスは、それぞれの持ち味を十分に発揮。大いにファンを興奮させてくれていた。