3月1日
TOTOとシカゴに誘われた巨人、Mr.ミスターのリチャード・ペイジ
15
0
 
 この日何の日? 
Mr.ミスターの「キリエ」が全米No.1になった日
この時あなたは
0歳
無料登録/ログインすると、この時あなたが何歳だったかを表示させる機能がお使いいただけます

 
 1986年のコラム 
80年代ローカル音楽事情、金沢で地味に熱かったPINKとTMネットワーク

ドラゴンボールのオープニング、亀仙人の光るハゲ頭が記憶のすべて!?

オールディーズが彩る名作ドラマ、木曜ドラマストリート・桃尻娘

素晴らしきかな一発屋、ターザンボーイが打ち上げた人生のワンダー

かっこつけなくてもかっこいい!大人の男をジョー・ジャクソンに学ぶ

あー、たまらん!アニタ・ベイカーの「スウィート・ラヴ」に一耳惚れ♡

もっとみる≫

photo:Discogs  

80年代、Mr.ミスターが苦手だったという洋楽ファンは少なくなかったのではないか。ご多分に漏れず僕もそうだった。1985年12月に「ブロークン・ウイングス」、そして今から30年前の翌1986年3月に「キリエ」と立て続けに2曲を全米No.1に送り込んだにもかかわらず、周りに積極的に評価する洋楽ファンは皆無だった様に記憶する。

前面に出たシンセ、ゲート・リバーブの効いたドラム等々、大仰で如何にもな’80年代サウンドに加え、やはり英語の歌詞が分からなかったのも痛かったかもしれない。特に「キリエ」は、これは女性の名前でラヴソングだと僕は勝手に思い込み、余計受け付けられなかった。続く「イズ・イット・ラブ」も全米8位に送り込んだが、その後は鳴かず飛ばず、1990年にMr.ミスターは解散した。

Mr.ミスターのリチャード・ペイジと我々日本人が “再会” したのが2013年と今年2016年のリンゴ・スター アンド・ヒズ・オール・スター・バンドの日本公演でのことであった。リチャードはベースを担当。上記の2曲と、アコギを弾きながらの2010年発表のソロ曲「ユー・アー・マイン」の計3曲を歌った。

率直に言って2013年は未だ’80年代の記憶が残っていたのか素直に楽しめなかったのだが、今年2016年は、かれこれ5年メンバーが不動の第12期オール・スター・バンドの演奏も熟し切った中で、リチャードもベースを爪弾きながら30年前と変わらぬ高音を響かせ、これはなかなか良い曲ではないかと初めてその魅力に気が付いた。

そして今更ながら歌詞に目を通し、「Kyrie eleison」がギリシャ語で「主よ恵みを」という意味であることに30年越しで気が付いたのであった。リチャードは「自分の小ささに気が付けば大きな力を得ることが出来る」という意味をこの歌に込めていたそうで。いやはや、失礼致しました。

そして調べる内に、リチャードが’80年代、ヴォーカリストが脱退したTOTOとシカゴから相次いでヴォーカルをと誘われていた “巨人” であることも知った。オール・スター・バンドでスティーブ・ルカサーが「アフリカ」を歌った時に、中間の高音ヴォーカルをリチャードが歌ったのだが、これも道理にかなっていたのである。

そのリチャードだが、実は今回の日本ツアー前半では声の調子が悪く、「アフリカ」の中間部を歌わなかった。のみならず2公演めの名古屋公演では歌ったのは「キリエ」1曲だけであった。続く福岡公演では3曲歌ったのだが、この時リチャードを大いに励ましていたのがスティーブ・ルカサーであった。幼い頃からの旧知の仲だそうだが、アメリカ西海岸のミュージシャンの強い絆を見た想いがした。

そしてリンゴ・スターもリチャードのことを心配し、そして安堵した表情を見せた。実はリンゴとリチャードは2010年の第11期オール・スター・バンドからの仲なのである。曲も書きベースを弾きながら歌えるリチャードに、リンゴもかつてのバンドのメンバーを重ね合わせているのかもしれない。

2016.11.25
15
  YouTube / MrMisterVEVO


  YouTube / MrMisterVEVO


  YouTube / ringostarr
 

Information
あなた
Re:mindボタンをクリックするとあなたのボイス(コメント)がサイト内でシェアされマイ年表に保存されます。
カタリベ
1965年生まれ
宮木宣嗣
コラムリスト≫
16
1
9
8
2
ブリティッシュ・インヴェイジョンの狼煙に阻まれたTOTOの「ロザーナ」
カタリベ / KARL南澤
26
1
9
8
2
早打つ鼓動を抑えつつ。漫画オリンピアとTOTOの「ロザーナ」
カタリベ / 時の旅人
27
2
0
1
6
バンドこそはすべて!リンゴとオール・スター・バンド最新日本公演!
カタリベ / 宮木 宣嗣
25
1
9
8
2
黄金タッグふたたび~マイケル・マクドナルド&ケニー・ロギンス(後篇)
カタリベ / DR.ENO
31
1
9
8
2
素直になれなくて... なんて容赦ないスタジオミュージシャンの実力
カタリベ / 中川 肇
31
1
9
8
5
80年代のジャクソン・ブラウン、デュオの相手はクラレンス・クレモンズ
カタリベ / DR.ENO
Re:minder - リマインダー