9月23日
まさに人間山脈!アンドレのテーマは「ジャイアント・プレス」
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伝説の一戦「アンドレ vs ハンセン」が田園コロシアムで行われた日
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photo:Tape Machines Are Rolling  

「痛そう~〜」

これが第一印象である。普通の人の倍はありそうな握りこぶしを振り下ろしてくる、アンドレ・ザ・ジャイアントのパンチだ。とにかくでかい。身長223センチ、体重230キロ(実際には?らしい)の “人間山脈” だから、それもあたり前か…。

オールドファンに懐かしいのは、国際プロレスで活躍していたモンスター・ロシモフ時代。若きロシモフは動きもハツラツとしており、ラッシャーのパンチを受けて後ろに倒れ、そのまま後転する “離れ技” も見せていた(新日マット登場以降はとても考えられない)。当時の体重は190キロぐらいだったと思うので、まだまだ、動きも軽やかだったのだ。

アンドレは、この頃からハンディキャップマッチにも登場、3人を相手に立ちまわることもあった。また、タッグマッチでは、お決まりのように仲間割れ。とにかく、やることのスケールがでかい。

アンドレには、お決まりの見せ場がたくさんあった。登場シーンの曲「ジャイアント・プレス」はもちろん、倒れている相手に仕掛ける「ジャイアント・ヘッドバット」「ヒップ・ドロップ」、また、相手をロープに飛ばしての「18文キック」などは、それだけで「フィニッシュか?」と見る者を興奮させたものだ。

だが、実のところ、アンドレの本当の見せ場は攻撃シーンではない。あの巨体に挑む小柄な(といっても大男ばかりだが…)対戦相手が逆襲するとき、つまり、アンドレが攻められているときが大きな見せ場となっていたのだ。

たとえば、トップロープとセカンドロープをクロスさせて、両手を挟んで動けなくなるシーン。毎試合必ずと言っていいほど見られるこのシーンは、明らかにアンドレがわざとやっているのだが、相手にとってはビッグチャンス。この瞬間は会場も大いに盛り上がる。

また、投げるのが難しい巨漢であるがゆえ、ボディスラム(抱え投げ)のことだけでもファンは熱く論議したものだ。嘘か真はわからないが、80年代初頭、アンドレをボディスラムで投げたのは「世界に3人しかいない」と言われていた。ハリー・レイス、ローラン・ボック、ハルク・ホーガンの3人だが、そこに猪木が加わって「世界で4人目」となった。パワーファイターではない猪木が投げたことで、ファンの間では「テクニックとタイミングで投げた猪木はすごい」という技術論が語られた。

その後、スタン・ハンセンが投げたシーンも忘れられないし、極めつけはエル・カネックが、地元のメキシコで投げたというニュースが東スポの1面を飾ったこと。たった1つの技を受けても、世界中の話題になる、これも彼の巨体が作った伝説であろう。

そのほかにも、アンドレにカナディアン・バックブリーカーで担ぎ上げられた猪木が、トップロープを蹴って逃れるシーンも絶妙だったし、ロープに飛ばした相手に18文キックをかいくぐられて、逆転技を受けるシーンも見逃せないシーンだ。プロレスは「相手の技を受けることでも見せ場を作れる」。そんなことを示してくれたアンドレは、私にとっての大恩人である。

さて、アンドレの雑学的伝説も数多い。指が太いのでダイヤル式の電話を鉛筆で回していた、天井のライトを頭で割った、ビール瓶を親指と人差し指で挟んで飲む、などなど。酒はフランス出身だからか、ワイン好きであることがよく知られていた。晩年は歩くことも困難だったのに最後までワインを飲み続けたという逸話もある。

残念ながら1993年1月27日、46歳という若さで亡くなってしまったが、今夜はアンドレを偲んで安物の赤ワインでも飲むか!「ジャイアント・プレス」を聴きながら。

2017.03.09
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カタリベ
1964年生まれ
小山眞史
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