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80年代は洋楽黄金時代【メジャーリーグにちなんだ音楽TOP5】WBC開催記念!

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MLBにちなんだ音楽とは?


2023年2月9日、間もなく開催されるワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場する20チームの代表選手が発表された。今大会は、何と言っても顔ぶれが豪華なのが特長だ。

何しろ、メジャーリーグベースボール(MLB)のオールスター戦に選出経験のある67人(過去最多!)もの選手が選ばれただけでなく、その中にはMVP(最優秀選手)受賞者8人とサイ・ヤング賞(最優秀投手)受賞者2人も含まれている。過去4回と比べても、圧倒的なメンバー構成だと言える。

ちなみに、MVP受賞者8人の所属チームは米国が4人、ベネズエラが2人、カナダと日本が1人ずつ、サイ・ヤング賞は米国とドミニカ共和国が1人ずつである。日本の1人は、もちろん大谷翔平(現・ロサンゼルス・エンゼルス選手)だ。ここから判るのは、スター選手が米国に一極集中しているかと言うと必ずしもそうではなく、むしろ各チームに散らばっている印象だ。つまり、WBCはMLB選手どうしの戦いでもあるのだ。

と言うことで、今日は「MLBと音楽」をテーマに語ってみたいと思うのだが、皆さんはMLBにちなんだ音楽と言うと、何を思い浮かべるだろうか?

ヤンキースタジアムに鳴り響いた、ももクロ「My Dear Fellow」


おそらく、最も有名なのは、MLBの試合で7回表終了時に必ず流れる「私を野球に連れてって(Take Me Out to the Ball Game)」だろう。日本のプロ野球でも、試合の合間にオルガン演奏されたりしているし、野球ファンなら誰もが知っているはずだ。この曲が作曲されたのが1908年と言うから、MLBの歴史の長さを思い知らされる。

もう少し最近だと、1989年公開の映画『メジャーリーグ』の主題歌で、米国のパンクバンド「X」が演奏する「ワイルド・シング」を思い浮かべる人も多そうだ。この曲は、今でも日本の報道番組のMLBコーナーでもよくかかっている。僕の世代にとっては、この映画の続編に石橋貴明(とんねるず)が出演していたのが、記憶に新しい。

もっと最近の話で言うと、田中将大(現・東北楽天ゴールデンイーグルス投手)がニューヨーク・ヤンキース在籍中の2014~20年、楽天時代から引き続き、ももいろクローバーZの楽曲を登場曲(Walk-up Song)として使い続けたこともよく知られている。でも、ヤンキー・スタジアムに初めて「My Dear Fellow」が鳴り響いた時、現地のファンは一体どう思っただろうか?

全ての曲が全米No.1を獲得したアルバムに収録


さて、ここからが本題だ。今日は皆さんに、1980年代前後のヒット曲の中から、MLBにちなんだ楽曲を5曲紹介したい… と言っても、そこには「野球を歌った曲」「チームのアンセム(応援歌)」「選手の登場曲」等、様々な楽曲が存在するので、できるだけ色んなタイプを網羅するように選んでみた。それと、たまたまではあるが、今回選んだ5曲が収録されているアルバムは、全て全米アルバムチャート(Billboard 200)でNo.1を獲得している。

第5位 :ドント・ストップ・ビリーヴィン / ジャーニー


アルバム『エスケイプ』に収録。「信じることを止めないで(Don't stop believin')」というサビの歌詞からスポーツと相性が良く、MLBのスタジアムでもよく流れている印象がある。だが、この曲に関して、僕が最も鮮明に覚えているのは、2005年のシカゴ・ホワイトソックスのワールドシリーズ制覇である。



この時のチームに井口資仁(前・千葉ロッテマリーンズ監督)が在籍していたというのもあるが、もっと大きいのは、ブラックソックス事件* 以来88年ぶりの優勝だったことだ。この年、シカゴ・ホワイトソックスはこの曲を「非公式賛歌」として採用し、チームの快進撃を支えた。シカゴで行われた優勝セレモニーには、リリース当時のリードボーカル、スティーヴ・ペリーも駆けつけ、歌詞中の「サウスデトロイト」を「サウスシカゴ」に代えてこの曲を披露したのだった。

*ブラックソックス事件(Black Sox Scandal)
1919年のワールドシリーズで発生した八百長事件。それが原因でホワイトソックスの8選手が球界から永久追放処分を下され、MLB史上最大のスキャンダルと言われた。

第4位:ウェルカム・トゥ・ザ・ジャングル / ガンズ・アンド・ローゼズ


デビューアルバム『アペタイト・フォー・ディストラクション』に収録。この曲は、とにかく多くの投手の登場曲に選ばれている。エリック・ガニエ(元・ロサンゼルス・ドジャース他)、ケリ―・ウッド(元・シカゴ・カブス他)、ホアキム・ソリア(元・カンザスシティ・ロイヤルズ他)、クレイグ・キンブレ(現・フィラデルフィア・フィリーズ)と挙げればキリがない。



だが、最も大物と言えば、やはりシアトル・マリナーズやアリゾナ・ダイヤモンドバックス等で活躍した “最後の300勝投手(2022年シーズン終了時点)” ランディ・ジョンソン以外にはありえない。2mを超える長身から投げ下ろす姿は “ビッグユニット(Big Unit)” と言われたが、左投げ投手として歴代最多となるサイ・ヤング賞5度受賞など、記録にも記憶にも残る選手であった。

第3位:グローリィ・デイズ / ブルース・スプリングスティーンズ


アルバム『ボーン・イン・ザ・U.S.A.』に収録。この曲は「野球が上手かった同級生と再会し、バーで過ぎ去った栄光の日々について語る」といった歌詞で、このアルバムに収録されている他の曲と同じように、どちらかと言えば内省的な歌である。



だが、そのサウンドと言えば、いつもながらのロックンロールだし、彼のライブで必ず盛り上がる定番曲のひとつでもあることから、まるで絵にかいたような「陽気で明るい米国」を体現しているかのように錯覚してしまう。MLBのスタジアムでも、スタンドの皆が元気いっぱいに歌う「野球賛歌」のようでもある。

このように光と影が表裏一体になっている感じがするところも、ある意味で米国らしいと言えなくもない。ちなみに、MLB公式サイトでこの曲は「Top 10 Baseball Songs of All Time」の7位に選ばれている。

第2位:エンター・サンドマン / メタリカ


アルバム『メタリカ』(通称 “ブラック・アルバム”)に収録。何と言っても、この曲はMLB史上最強の守護神、マリアーノ・リベラの登場曲として知られている。一般に抑え投手は重厚なロックナンバーに乗って登場する傾向にあるが、その最たるものだと言える。



彼は1995年から2013年までニューヨーク・ヤンキース一筋19年という、今時珍しい純血プレーヤーだった。MLB歴代最多の通算652セーブをマークし、2019年に史上初の満票で野球殿堂(Baseball Hall of Fame)入りを果たした。

彼は、その登場曲にあやかって “サンドマン” というニックネームが付けられたが、この印象的なアルペジオが始まると、ヤンキー・スタジアムのファンは勝利を確信したと言う。MLB公式YouTubeチャンネルには、彼の現役最後の登板シーンを捉えた感動的な動画が公開されているが、バックにはもちろんこの曲が流れている。

第1位:センターフィールド / ジョン・フォガティ


クリーデンス・クリアウォーター・リヴァイヴァル(CCR)でお馴染み、ジョン・フォガティのセカンドソロアルバム『センターフィールド』に収録。タイトルの「センターフィールド」は野球の「センター(中堅手)の守備範囲」を意味しているが、アルバムジャケットにボロボロに使い込まれたグローブが描かれていることからも判るように、正真正銘の “野球曲” である。



歌詞の中には、ウィリー・メイズ、タイ・カッブ、ジョー・ディマジオといった往年の名外野手の名前が出てきて、まるで米国人の野球観を投影したかのようだ。実際、彼は2010年にミュージシャンとして初めて野球殿堂から表彰を受けたし、MLB公式サイトはこの曲を「Top 10 Baseball Songs of All Time」の2位に選んでいる。

そして2020年、彼は75歳の誕生日にドジャー・スタジアムで、3人の子供たちと一緒に “球場のセンターフィールドで「センターフィールド」を演奏する” という夢を叶えた。


Billboard Hot 100
■ Don't Stop Believin' / Journey(1981年12月19日 全米9位)
■ Centerfield / John Fogerty(1985年6月29日 全米44位)
■ Glory Days / Bruce Springsteen(1985年8月3日 全米5位)
■ Welcome To The Jungle / Guns N' Roses(1988年12月24日 全米7位)
■ Enter Sandman / Metallica(1991年10月12日 全米16位)

Billboard 200
■ Escape / Journey(1981年9月12日 全米1位)
■ Born In The U.S.A. / Bruce Springsteen(1984年7月7日 全米1位)
■ Centerfield / John Fogerty(1985年3月23日 全米1位)
■ Appetite For Destruction / Guns N' Roses(1988年8月6日 全米1位)
■ Metallica / Metallica(1991年8月31日 全米1位)

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2023.03.08
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1965年生まれ
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