9月25日

結成♪小さな秘密結社「YMOクラブ」黄色魔術楽団の謎を探れ!

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YMOのアルバム「ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー」がリリースされた日
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photo:SonyMusic  

ビリー・ジョエルをきっかけとして小学6年生で洋楽に傾倒して以降、ぼくの音楽再生における洋楽と邦楽の割合は9:1くらいになってしまった。その数少ない邦楽の枠を一時全て支配したのが YMO だった。

存在を知ったのはやはり小学6年生の時。当時買い始めていたFM雑誌に「黄色魔術楽団」という見出しの記事を見つけて、その誌面だけでは想像のつかない音楽性とメンバーの素性に対して強烈に興味が湧いた。当時のクラスメイトだった山本くんも僕の影響で同じFM雑誌を買っていて、彼と二人で休み時間に「イエロー・マジック・オーケストラ、カッコよさそうだな」などと話し合っていた。

YMO の音楽に対する興味を募らせていたある日、同じクラスメイトの岡部くんのお兄さんがなんと YMO の「ソリッドなんとか」というレコードを持っていて、しかもテープに録ってくれるというではないか。それでさっそく僕らは岡部くんの家に、小遣いを奮発して買ったTDKのカセットテープ「AD」を持って遊びに行った。

岡部くんの家に入って見せてもらった『ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー』のジャケットにまず僕らは息を呑んだ。

人民服みたいな格好の怪しい3人組と妙なマネキンとコカ・コーラ。もちろん当時は鋤田正義というカメラマンの名前など知るはずもないのだが、レコードジャケットといえば歌手の笑顔かアニメのキャラクターというイメージしかなかった僕らにとっては新鮮で刺激的な写真だった。

岡部くんのお兄さんがジャケットの中からレコードを厳かに取り出した。おおお! レコード盤がなんと黄色ではないか。しかも透明だ。学研の付録で付いていたペラペラのソノシートならいざ知らず、レコード盤って普通は黒だろう。なんで黄色なんだ! と僕らが驚きの声を上げるなり、お兄さんは「イエローって黄色だから。マジックで変えてしまったんだよ」と、レコード針を動かしながらクールに呟いた―― なるほど。小学生でウブな少年だった僕は岡部くんのお兄さんが眩しく見えた。

そしてついに、お兄さんのステレオから「トキオ!」という例のヴォコーダーとともに「テクノポリス」が流れ始めた。それまで聴いていたどの歌謡曲ともまるで違う音楽。この音は何!? 何なの? どうやってこの音を出してるの?

僕らの心の中には驚きの嵐が吹き荒れた。しかし、山本くんも僕も実際には押し黙ってひたすら聴いているだけだった。あまりにも異質な音楽に対して、僕らの拙い表現力では言葉が思いつかなかったのかもしれない。

山本くんと僕はこうして『ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー』を録音してもらい、初めての YMO を入手した。そして、翌日から岡部くんも交えて休み時間や放課後に「YMO評論」を始めた。評論といったって「どの曲が一番カッコいいか?」とか「テクノポリス」の途中で流れるヴォコーダーはなんと言ってるのだろう?(そんな簡単なことも分からなかったのだ)といった、小学生ならではの取るに足らないようなネタばかりだった。

奇しくも YMO は僕ら3人のイニシャルと同じ(僕の名前はМだ)だったので、この集まりを「YMOクラブ」と名づけた。僕らが通う小学校では3人以外に YMO を知っている奴はいない。そう思うと YMO がとてつもなく重要な暗号のようにも思えてくるのだった。

その小さな秘密結社の活動は小学校を卒業する頃まで続いた。今でも「トキオ!」を聴くと、あの頃の思い出が鮮明によみがえる。そろそろ再結成してみるというのも悪くないな。

2018.06.07
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  YouTube / i smoke herb and rock a turban
 

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1969年生まれ
FreekFunkElectronic
「TECHNOPOLIS」の冒頭、あのヴォコーダーヴォイスの「TOKIO!」は「A Hardday's Naight」(The Beatles)の、あのイントロと同じ「時代を変えた音」だと思う。
2018/06/07 08:42
0
返信
カタリベ
1967年生まれ
阿野仁マスヲ
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