ボーカルのマイケルとドラムのロバートのスウィート兄弟が中心となる異色のL.A.メタルバンド、ストライパー。このバンドを初めて聴いたのは、アルバムタイトルにもなっている「ソルジャーズ・アンダー・コマンド」という曲だった。マイケル・スウィートのハイトーンボーカル、ディストーションの効いたイントロのギターリフとリズムの変化にマッチしたドラミングが一発で気に入ってしまった。
この「ソルジャーズ・アンダー・コマンド」のMVを見た時、ライブ中のステージ上から何かをバラまいているシーンが映っていて、それが何なのかずーっと気になっていたが、どうやら聖書であることが判明。「それでクリスチャン・メタルなの?」なんて思いながらも、日本のバンドではまずあり得ないパフォーマンスにアメリカ的なものを感じたものだ。後に、バンド名やバンド名の側に表示されている「ISAIAH 53:5」という文字の意味も旧約聖書に由来するものと知ることになるのだが。
このストライパーというメタルバンド、興味を持った入口は前述の「ソルジャーズ・アンダー・コマンド」というヘヴィな曲ではあるのだが、アルバムを聴いて感じたのは「ファースト・ラブ、トゥゲザー・アズ・ワン」というバラードが群を抜いて際立っているということだった。曲の出来がいいのはもちろん、これにはマイケル・スウィートの甘いハイトーンボイスがバラードに合っているというのもあるだろうし、ギターや歌のコーラス(ハーモニー)が美しく実に印象的に曲にマッチしていて聴きやすいことも要因のひとつだろう。
いつ頃だったかは覚えていないが、友達と行ったカラオケボックスで「ソルジャーズ・アンダー・コマンド」があるのを見つけて歌ってみたことがある。敢えてオリジナルキーで挑戦してみたが、分かってはいたもののキーが高くてやはり歌えず、身体の安全を考え、曲の途中で強制終了した記憶がある(笑)。
2016.06.13
YouTube / Rolando Insfran
YouTube / dragonsden1973
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