都市伝説にもなった呪われたコマーシャル、スザンヌ・ヴェガと大勘違い！

小学校のころ「見たら呪われる」「制作スタッフが謎の死を遂げた」「出演女優が精神病になって自殺」「子役が原因不明の病気で死んでいた」「録画してみると歌声が老婆のしわがれ声に変わっている」という噂が広まったCMがありました。

小さいときの恐怖は強烈に残るのか、高校生のときにふと、バックに流れていた曲がどうしても気になって気になって、勉強が手につかなくなったのです。友だちや近くのTSUTAYAの店員に聞きまくった結果、スザンヌ・ヴェガの「トムズ・ダイナー」という結論に。聞いてみると “そうだったような、違うような” と違和感が残りましたが、お気に入りの曲として通学のヘビーローテーションに加わり、呪われることもなく高校を卒業しました。

月日が流れ、社会人になったある日、またあのCMが気になって気になって仕事が手につかなくなり、そうだ、グーグル先生に聞いてみよう。ということで、“ティッシュ CM 呪い” で検索してみると、、、一発で出てきました！ そして感動と同時に衝撃の事実が！！

なんとCMで使われていた曲は、トムズ・ダイナーではなく、1983年に発表された、ジェーン＆バートンの「It's a fine day」という曲だったのです（多くの人にトムズ・ダイナーを呪いの曲としてインプットをしてしまいました。この場を借りてお詫び致します。しかもCMが流れていた時期にトムズ・ダイナーはリリースされていない！）。早速、動画で当時のCMを見てみると、“そうそう、この曲！” 違和感無し。邦題は「平和な日々に」で、直訳すれば「今日はいい天気」。

でも、なんだか気の毒ですが、もう恐怖の歌にしか聞こえない。オリジナルPVは、お母さんとペダルカーに乗った小さな男の子がのんびり散歩をしているのですが、ゴシックホラー映画の序章にしか見えません。。。

都市伝説として海外にも広まりましたが、当時、スポンサーの十條キンバリー（現：日本製紙クレシア）に、CMが流れると子供が怖がって泣くというクレームが殺到し、打ち切りになったそうです。会社とジェーン＆バートンにとっては呪いのCMですね。ちなみに主演女優は松坂慶子さんで、ご存知のとおり、今も美しくご活躍です。

呪いの詳細は、たくさん説があるので、是非グーグル先生に聞いてみてください！



2016.09.27