2017年、ストーン・ローゼズが来日する。2012年の再結成以降、フジロックとサマソニにはやってきているけれど、単独での来日は22年ぶりだそうで、2016年にはこれまた22年ぶりの新曲がリリースされたので今年はいよいよアルバムが出るんでしょうか。楽しみにしてます。
こう書くと、ストーン・ローゼズの大ファンみたいで、実際にそうなんですけど、ファーストアルバムの『石と薔薇』が出た1989年、僕はもうひとつの薔薇の方に夢中で、キラキラふわふわしたこの歴史的名作にはいまひとつピンときていませんでした。
そのストーン・ローゼズとの邂逅はたぶん、1993-4年くらい、ガンズ・アンド・ローゼズの狂騒も終わり、カートもいなくなって、僕は浪人生活を終え、大学でステキな女の子に片思いをしていた頃。好きなあの子には高校生の頃から付き合っている彼氏がいて、冴えない僕にできることは、自分の好きな音楽の話をして気を引くことぐらい。
けれどそれは楽しい日々で、ストーン・ローゼズはそのときの僕の胸の高鳴りをそのまんま鳴らしたようでした。そのストーン・ローゼズがセカンド・アルバムを出し来日するというので、好きなあの子とライヴに行きたいな、なんて思っていただのだけれど、それは実現しなかった。
ストーン・ローゼズはドラムのレ二が脱退して、その後、ギターのジョン・スクワイアも脱退。それでも未練タラタラの僕は、1996年の夏、ひとりバックパックを背負い、イギリス・レディングフェスティバルでついにストーン・ローゼズを観ます。ジョンもレ二もいない、もうバンドとして終わってしまっていたのかもしれないけれど、それでも想いの成就に胸は高鳴りました。
その数ヶ月後、奇しくもあの子と一緒のとき、ストーン・ローゼズの解散を知ることになります。その後、あの子と付き合うことはもちろんなく、あの子はあの頃の彼氏と結婚したそうで、22年前に観れなかったストーン・ローゼズを一緒に観に行くなんてことはないのだけれど、あの頃の胸の高鳴りはまだ微かに遠くの方で鳴っています。
2017.01.11
YouTube / StoneRosesVEVO
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