1994年 2月9日

【ミリオンヒッツ1994】中山美穂 × 浜田雅功 のドラマ主題歌「ただ泣きたくなるの」

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リレー連載【ミリオンヒッツ1994】vol.3
ただ泣きたくなるの / 中山美穂
作詞:国分友里恵・中山美穂
作曲:岩本正樹
編曲:岩本正樹
発売:1994年2月9日
売上枚数:104.8万枚

90年代にミリオンセラーを生み出した3人のアイドル


80年代に活躍したトップアイドルの中で、90年代にミリオンセラーを生み出したアイドルが3人いる。

まず先陣を切ったのがキョンキョンこと小泉今日子。自身の主演ドラマの主題歌「あなたに会えてよかった」が大ヒットしミリオンを達成。そして、1992年からセルフプロデュースを開始した松田聖子も、「あなたに逢いたくて〜Missing You〜」がミリオンを記録している。そしてもう1人、ミリオンを記録したアイドルがいる。それは中山美穂だ。彼女が80年代を代表するトップアイドルということは誰もが認めるところだが、90年代の活躍こそめざましいものがあった。

中山美穂の場合は、歌手活動だけでなく女優としての顔を持ち、これまでに多くの映画やドラマで主演を務めている。女優デビューは1985年1月開始のドラマ『毎度おさわがせします』。主人公の木村一八の隣人役で、中山美穂はこのドラマで一躍注目されるようになった。同年8月には「夏・体験物語」で初主演、主題歌になったデビュー曲「C」もヒット。一躍トップアイドルへと駆け上がっていくことになる。80年代後半にも多くの主演ドラマをつとめ、「な・ま・い・き盛り」「ママはアイドル!」「おヒマなら来てよネ!」「若奥さまは腕まくり!」は中山美穂の曲が主題歌に採用され、いずれも大ヒットを記録している。

中山美穂初のミリオンセラーは「世界中の誰よりきっと」


90年代に入り “トレンディドラマ” 全盛期になっても、中山美穂主演のドラマは毎回高視聴率を記録している。筆者が特に好きだったドラマは1990年10月スタートの月9枠の『すてきな片想い』で、脚本:野島伸司、プロデューサー:大多亮というゴールデンコンビが手がけたドラマだった。

90年代に多くのヒットを生み出した脚本家:野島伸司の初期の作品だが、この年の民放の連続ドラマの最高視聴率ランキングで2位というヒットになっている(ちなみに1位は「水戸黄門」)。ちょっぴりドジな主人公を演じる中山美穂が繰り広げるラブコメディだったが、都会で生きる男女の機微が上手く表現されており、胸キュン要素も多いドラマだった。主題歌の「愛してるっていわない!」を聴くと、どこかキュンとしてくるのは単なるノスタルジーだけではないかもしれない。

その後も、1991年10月スタートの主演ドラマ『逢いたい時にあなたはいない…』の主題歌「遠い街のどこかで...」もヒットさせ、さらに、この翌年10月スタートの主演ドラマ「誰かが彼女を愛してる」の主題歌「世界中の誰よりきっと」(中山美穂&WANDS 名義)は初のミリオンセラーを記録し、なんと183万枚を売り上げている。

ハートフルコメディ「もしも願いが叶うなら」


デビュー以来、毎年ドラマに出演していた中山美穂だったが、1993年は連続ドラマの出演がなく、1994年1月スタートの『もしも願いが叶うなら』(TBS系 金曜21時〜)で久しぶりの主演をつとめている。このドラマの脚本は遊川和彦。彼は『家政婦のミタ』で有名な脚本家だが、90年代にも『予備校ブギ』『ADブギ』『十年愛』などのいくつもの大ヒットドラマの脚本を手がけている。

児童養護施設で育った毛利未来(中山美穂)が、大手商社の御曹司、井上健(うじきつよし)と玉の輿の婚約にこぎつけ幸せの絶頂にいた時、幼い頃に生き別れた兄たち(浜田雅功、浜崎貴司、岡田浩暉)が押しかけ居座ってしまうという内容のハートフル・コメディだ。

個人的に印象的なシーンは、実在する “sizzler” (シズラー)というレストランで、未来(中山美穂)がお客さんのバースデーをお祝いする回があり、何故かとても強く印象に残っている。ドラマのオチとしては、うじきつよしとの結婚式のシーンに、実は血のつながりのない兄、浜田雅功が中山美穂を奪いハッピーエンドで終わるというものだが、現実的な視点で見ると、うじきつよしの存在が気の毒でならない(笑)。

90年代に2枚目のミリオンセラー「ただ泣きたくなるの」


さて、中山美穂が歌うこのドラマの主題歌「ただ泣きたくなるの」は、1994年2月9日に発売された28枚目のシングルで、作詞:国分友里恵・中山美穂、作曲・編曲:岩本正樹。通算8作目の1位獲得作品となり、「世界中の誰よりきっと」に続くミリオンセラーになった。つまり90年代の中山美穂は、2枚のミリオンセラーを世に送りだしたことになる。

サビのメロディー「♪ただ泣きたくなるの〜」のファルセット部分がとてもキャッチーで、おそらく誰でも口ずさめるフレーズではないだろうか。歌詞の内容は独身女性が結婚する友達へ捧げた内容で、当時結婚式でも多く歌われた1曲だ。中山美穂自身も結婚式に参列した際この曲を歌ったことがあるという。ミリオンヒットになったこの曲は、紅白歌合戦でも歌唱されている。作詞を手がけた国分友里恵も自身のオリジナルアルバム『憧憬(あこがれ)』(1995年発売)で、セルフカバーをしている。

その後も中山美穂は女優として歌手として活躍をするが、2000年からしばらく歌手活動を休止。2015年に音楽番組『2015 FNS歌謡祭』に久しぶりに出演し「世界中の誰よりきっと」と「ただ泣きたくなるの」を歌唱している。やはりこの2曲は彼女の人気曲であり、代表曲ということになるのだろう。

80年代、90年代を通して活動してきたアイドルは多く存在するが、中山美穂ほど主演ドラマの主題歌をヒットさせた人はいない。ある意味 ”中山美穂” という存在は、エンタメが華やかだった90年代という時代の顔だったのかもしれない。そして、2019年から本格的に歌手活動を再開した彼女の今後の活躍が楽しみでならない。

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2024.02.09
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カタリベ
1967年生まれ
長井英治
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