1月21日

ラウドネス、VOW WOW、アースシェイカー… 1980年代ジャパメタ黄金バンドの現在地は?

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1980年代、日本のロックシーンを席巻したジャパニーズ・メタル(ジャパメタ)ブームから40年余り。当時のシーンを牽引した多くのバンドたちが、2026年の今もなお健在で、精力的に活動を続けているのは驚異的かつ頼もしい限りだ。彼らは自らの永きキャリアを昇華させ、いまや、いぶし銀を超えた唯一無二の輝きを放っている。ここではジャパメタ黄金時代を築いた重要バンド5組にフォーカスし、その現在地を紐解いていく。

ラウドネス 〜 結成45周年にして「最強」をアップデート中!


2026年、ラウドネスは結成45周年の節目を迎え、シーンのトップランナーとしての威厳をさらに強固なものとしている。2025年にはアルバム『THUNDER IN THE EAST』のリリース40周年を記念した完全再現ツアーを敢行し、現在進行中の『45th Anniversary Tour 2025-2026』では、国内の主要都市に加え、欧米の都市やメタルフェスを含む世界規模でのライブを展開することになっている。

彼らが、一切の妥協を排した現役感を更新し続けている点は特筆すべきだろう。高崎晃のギタープレイは、技巧を超越した魂の響きとして、極上のトーンとともに前人未到の領域に達している。二井原実のボーカルも、年齢を重ねるごとに野太い凄みを増しており、現行ラインナップは、今も世界のラウドネスとして、国内外の幅広いファンを魅了し続けている。彼らの凄みは、常に、最新のラウドネスこそが最強であることをライブで証明し続けている点にある。その圧倒的で生々しい音塊を前にすれば、45年という歳月の重みを実感させられるはずだ。



VOW WOW 〜 奇跡の再始動を経て、さらなる深化へ


1990年に事実上の解散後、散発的な数回のライブを除いて、長らく伝説の存在であったVOW WOWは、デビュー40周年の2024年、『THE RETURN OF THE KING』のステージで劇的な再始動を果たした。さらに2025年のアンコール公演を経て、2026年1月にはアルバム『Ⅲ』のリリース40周年を記念したライブ『The 40 Years of VOW WOW Ⅲ Celebration』を大成功させ、今後への期待感は高まるばかりだ。

山本恭司の端正かつエモーショナルなギターと、厚見玲衣の重厚な鍵盤が描く世界水準の様式美は今も完璧だ。そして、人見元基のボーカルは、長いブランクを感じさせないどころか、熟成を経てさらにソウルフルな深みを増しており、聴く者に真の世界水準を突きつける。本場英国でも認められた高い音楽性は、40年を経ても全く色褪せていない。2026年の彼らは、成熟した大人のハードロックが持つ、気品と激しさを共存させ、本物が時間を味方につけることで伝説が現在進行形の神話へと進化していく姿を提示している。



アースシェイカー 〜 時代を超えた普遍性が生む共感


アースシェイカーの2026年は、まさに継続と普遍の尊さを示す1年となるだろう。1999年の再結成以降はメンバーが一度も欠けることなく活動を継続、2023年にデビュー40周年を迎えた。これは日本のバンドシーンにおいて奇跡的な連帯といえよう。現在は1984年の名盤『FUGITIVE』をフィーチャーした『TOUR FUGITIVE '25-'26』の真っ只中。彼らはファンと共に歳を重ねることを楽しむかのように、ステージと客席の間を情熱と温かさで埋め尽くす。

MARCY(西田昌史)の甘く切ないボーカルと、SHARA(石原慎一郎)の歌うようなギターは、今もなお時代を超えて聴く者の心を揺さぶり続ける。彼らが支持され続ける最大の理由は楽曲の普遍性だ。「モア」や「ラジオ・マジック」は、単なるヒット曲を超え、ファンの人生に寄り添う “記憶のサウンドトラック” として深く根付いている。テクニックを誇示するのではなく、あくまで良い歌を届けることに心血を注ぐ姿勢。40年以上経っても揺るがないメンバー間の絆が、サウンドの安定感と圧倒的な説得力に直結している。



44マグナム 〜 逆境を熱狂に変える不屈の精神


44マグナムの現在地は、不屈の精神そのものだ。カリスマシンガー・PAUL(梅原達也)が若年性パーキンソン病という困難と闘いながら、息子・STEVIEとのツインボーカル体制でステージに立ち続ける姿は、観る者すべてに勇気を与えている。彼らが放つのは同情を寄せ付けないほどに、純粋で鋭利なハードロックンロールのエネルギーだ。彼らが今も光り輝いている理由は、結成当時から変わらぬストリートの美学にある。かつてジャパメタ界のファッションリーダーであった彼らは、JIMMY(広瀬さとし)らを含め、今もなお圧倒的にスタイリッシュなオーラを放っている。

病に抗いながらマイクを握り続けるPAULの咆哮と、それを支え、継承しようとするSTEVIEの歌声。この親子のドラマが加わった現在の44マグナムは、ある意味で全盛期以上にロックの本質、すなわち、生き様を刻むことに接近している。肉体の限界を精神力で凌駕するその姿こそ、彼らが真のストリートロックンローラーである証明に他ならない。



SHOW-YA 〜 限界突破を続ける真のハードロッククイーン


日本の女性ハードロックバンドの先頭を走り続けるSHOW-YA。2025年のデビュー40周年を経て、2026年もその勢いは加速している。1988年に話題を集めた、過酷な100本ライブの再現『100 LIVE AGAIN』の敢行や、自ら主宰する『NAONのYAON』を『NAONのBUNTAI』として継続展開するなど、常に自らに高いハードルを課し続けている。

彼女たちがトップを走り続けられるのは、常に剥き出しの実力で勝負してきたからだ。オリジナルメンバーによる鉄壁の演奏力は円熟の域に達し、寺田恵子の圧倒的なカリスマ性とパワフルな歌唱は、衰えを知るどころか凄みを増すばかり。彼女たちが掲げた “熟女なめんなよ!” のフレーズは、日々のストイックな鍛錬に裏打ちされた自信の現れだ。かつてよりも自由かつ、自らの限界を突破し続けるそのスタンスは、現代のガールズロック・シーンを彩る数多の若手バンドたちにとって、巨大な道しるべとなるに違いない。



なぜ彼らは40年経っても最強なのか


1980年代に全盛期を迎えた彼らが、2026年の今もなお第一線で説得力を失わない理由。それは、彼らがデジタル技術に頼りきらない、生身の肉体性によるハードロックを極めた世代だからだ。群雄割拠の1980年代、ごまかしの効かないライブシーンの現場で叩き上げられ、あるものは単身海外へ渡り過酷な経験を積んできた。その過程で獲得した圧倒的な基礎体力と、小手先ではない演奏技術、そしてバンドを駆動し続ける底力が、40年経った今、強固な結晶となって現れている。

2026年、ステージで変わらず汗を流す彼らの姿は、老いという概念さえも爆音で吹き飛ばしている。かつてのファンも新世代のリスナーも、その熱い音に触れることで、ロック魂を燃やし続ける尊さを再確認するのだ。ジャパメタ・レジェンドたちの咆哮は、まだ終わる気配を見せない。

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2026.02.17
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カタリベ
1968年生まれ
中塚一晶
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