とにかく声の主は BASIA。ベイシアと読んではいけない。それは群馬のスーパーの名前だ。これでバーシアと読むのである。曲名は「ニュー・デイ・フォー・ユー」ということがわかった。何とも晴れやかなタイトルではないか。バーシアは英国の “おしゃれラテン”(と勝手なカテゴライズ)グループ、マット・ビアンコから独立してソロになったばかり。思い起こせば、その数年前のヒット曲「Whose side are you on ?」(邦題は「探偵物語」という明らかに何かに寄せてつけられたタイトル)でのコーラスの歌声として聴き覚えがある声だった。
彼女のデビューアルバム『タイム・アンド・タイド』には、やはりマット・ビアンコのオリジナルメンバーで、同時期に脱退したダニー・ホワイトも参加しており、その奏でるサウンドはまさにマット時代そのもの。収録曲でもあった「ニュー・デイ・フォー・ユー」のキャッチーなタイトル、インパクトのある歌声に魅了され、すぐに CD を買い求めたと記憶している。自分の中では J-WAVE が提供する新しい時代のリスニングスタイルの登場と共に記憶される一曲となった。
また、彼女は何とこの楽曲を使用したパルコのテレビ CM に出演している。狙ったのかどうか、セゾングループ銘柄での採用である。記憶があいまいで順不同なのだが、出資企業の CM 曲「ニュー・デイ・フォー・ユー」を局がプッシュしていたとすると、さもありなんというわけだ。