2016年の正月映画は「スターウォーズ フォースの覚醒」、ロッキーの新作スピンオフ『クリード チャンプを継ぐ男』など、1980年代を代表するシリーズの新作ラッシュであった。続いて「バットマンVS スーパーマン ジャスティスの誕生」の公開が続き、2017年にはエイリアンシリーズの最新作「エイリアン:コヴナント(原題)」がやってくる。そういう訳で2016年は人気シリーズのREBOOT<再起動>元年となった。
人気シリーズと言えば、新作映画に混じって宮崎アニメの劇場第一作「ルパン三世 カリオストロの城」が再び劇場にかかるという奇跡が起きていた。2014年にデジタルリマスター版が発売された際のお披露目上映以来だが、この時、観ることが出来ず二度と体験できないと諦めていたので両手を挙げて喜んだ次第。
勿論、大劇場ではなくいわゆる二番館なのだが、ルパン三世の人気を大きく底上げした名作、カリオストロの城をスクリーンで再び観られるなんて、なんと幸せなことだろう。大手シネコンの最新作の向こうを張って、最強の旧作をブチ込んできた目黒シネマには脱帽である。
1980年の正月映画として公開され、その後はテレビ放映するたびに何度も何度も繰り返し楽しんできた作品。観るその度に感動があり、人生を重ねてチョットおじさんになったルパンの大人の男としての優しさに私はいつも痺れてしまう。そしてラストシーン、銭形警部の「ルパンめ、まんまと盗みおって… 奴はとんでもないものを盗んでいきました。あなたの心です。」という台詞から、名曲「炎のたからもの」への流れ。もう完全にノックダウンである。
ちなみに「炎のたからもの」は、今井美樹さんなど数多くのアーティストがカバー。中でも私のお気に入りREBOOT曲はクレモンティーヌのヴァージョン。ルパンの祖父が生まれた国の言葉で歌われるやさしく心に沁みる歌声に聞き惚れること間違いなし。
炎のたからもの / クレモンティーヌ
発売:2013年(平成25年)
ドリーム・シネマ -リラクシング・スタンダード・コレクション- より
炎のたからもの / ボビー
作詞:橋本淳
作曲・編曲:大野雄二
発売:1979年(昭和54年)12月
2016.02.25
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