と言うことで、今回は「第2次ブリティッシュ・インヴェイジョン」の残り香(?)の中でデビューした2人の女性シンガー(兼モデル)について取り上げたい。シャーデーのシャーデー・アデュとスウィング・アウト・シスターのコリーン・ドリューリーは共に59年生まれで、Central Saint Martins(CSM)の出身だ。CSMはロンドン芸術大学の中のカレッジの一つで、著名なデザイナーを輩出していることで知られている。
シャーデー・アデュはCSMで服飾デザインを学ぶと、卒業後は友人と小さなファッション会社を立ち上げ、その合間に写真のモデルもしていたと言う。84年には3人のミュージシャンとシャーデーとしてデビュー、瞬く間にアルバム『Diamond Life』とシングル『Smooth Operator』をヒットさせ、86年にはグラミー賞の「Best New Artist」に選ばれた。