2025年 7月19日

アイドル四天王【浅香唯 最新インタビュー】② アイドルに抵抗を感じた時期もあった

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浅香唯デビュー40周年記念コンサート 追加公演日(CLUB CITTA')
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浅香唯デビュー40周年!
1985年6月21日、シングル「夏少女」でデビュー。1986年に放送がスタートした『スケバン刑事Ⅲ 少女忍法帖伝奇』の主役、風間唯役で大ブレイク。1980年代後半には、工藤静香、中山美穂、南野陽子と共にアイドル四天王と呼ばれ、アイドルの一時代を築く。

確かに『スケバン刑事』の風間三姉妹も浅香唯を語る上で欠かすことのできないキャラクターではあるが、彼女の軸足は常に《歌》にあった。「虹のDreamer」「C-Girl」「セシル」といったナンバーワンヒット、そしてNOBODYが楽曲を手がけた「恋のロックンロール・サーカス」は今もライブで大きな盛り上がりを見せるキラーチューンだ。

そんな浅香唯のデビュー40周年アニバーサリーとして6月21日にZepp Shinjukuで行われた公演は即ソールドアウト。追加公演が7月19日にCLUB CITTA'(川崎)で行われた。そして、この日の公演の模様が、歌謡ポップスチャンネルで『浅香唯デビュー40周年記念コンサート 追加公演@CLUB CITTA'』として9月21日の夜8時より放送される。

この放送に先駆け、Re:minderでは浅香唯へのロングインタビューを敢行。節目となるの40周年のライブについて、そしてアイドル・浅香唯を今も続けることへの心の内幕、さらには盟友・中山美穂への思いなど、様々な心情をたっぷりと語ってもらった。第2回は、アイドルとしてデビューした10代から今に至るまでの心境の変化を中心にお届けします。

40代で “でも浅香唯だよね” という思いが芽生えた


―― 前回のインタビューで、アイドルと言われることに抵抗を感じた時期もあったと仰いましたが、それは、いつ振り切れたのですか?

浅香:うーん、40代だったと思います。30代から40代になる時って、自分の中で “もう2度とない30代が終わった” という焦燥感がありました。若かりし頃が終わってしまったという感覚が大きかったのかもしれません。それでも40代になった時 “でも浅香唯だよね” という思いが芽生えたんです。昨日30代で今日40代になったけど、内面は変わらないよねっていうことに気づきました。もちろん内面も大人にはなってはいますけど、10代の頃とそう変わっていない自分がそこにいたということです。

―― 10代の自分というのが、心の中に残っているということですね。

浅香:そうなんです。10代の自分がいるんですよ。だから年齢に縛られなくても良いかなと。40歳を迎えた時、年齢に一番こだわっていたのが自分。“もうガールじゃないしな” と言って縛っていたのも自分でした。だけど、そこに縛られる必要もないなと気づき吹っ切れました。



私の名刺代わりの曲「C-Girl」


―― 歌うことも楽しく?

浅香:なりましたね。「C-Girl」は私の最大のヒット曲で、みんなに浅香唯を知ってもらうきっかけになった曲なので、ライブでこの曲を歌わないことはまずないんです。だけど、ファンの方からのオールリクエストで上位の曲を歌うライブというのをやった時に、みんな「C-Girl」は誰かがリクエストするだろうから自分はアルバムの普段やらない曲を…。みたいな気持ちでリクエストをしてくれたんです。それでランキング上位に入らなかった「C-Girl」を歌わないというライブがありました。

―― 逆にかなり貴重なライブでしたね。

浅香:そうなんですよ!MCでも “今日は「C-Girl」歌わないよ” と言うと、“えー!” ってなったのですが、いやいやみんながリクエストしてくれないから(笑)。ライブ前は「C-Girl」を歌わないライブがあっても面白いかなと思ったのですが、実際歌わないでライブを終えると、パズルで最後のピースがはまらなかったという気持ちがあって…。

―― 自分でも不完全燃焼ということですね。

浅香:はい。その時、その場所でしか歌えない「C-Girl」もあったのに… という気持ちでした。それで、名刺代わりの曲って大事なんだなと痛感しました。

―― その時のファンも物足りなさがあったと思います。

浅香:もちろんその時にズルをすれば「C-Girl」を歌うことは出来ましたが、本当にみんなが聴きたいと思ってくれたリクエスト曲をやろうというライブだったので、ごまかしなしの選曲にしました。

―― ちなみに1位は?

浅香:「OPEN YOUR EYES」(アルバム『OPEN YOUR EYES -Nude Songs Vol.2-』収録)かな? そういうアルバム収録曲が多かったですね。リクエストは1曲しかできなかったので、なおさら普段聴けないアルバム収録曲のリクエストが多かったのだと思います。

MCは何も決めないで出たとこ勝負


―― そういうリクエストの企画にしても浅香さんは常にファンに寄り添っていますよね。ライブ中のMCもファンと同じ目線で語りかけているように見えました。

浅香:ライブのMCでは、事前に何を話そうか考えていないんです。だから告知とか “これは言わなきゃいけない” ということも全部すっ飛ばしてしまったり(笑)。そのくらいMCは何も決めないで、出たとこ勝負です。そのほうが、今自分が伝えたいことが真っ先に言えるので、嘘ではない自分でいられるというか。

―― 正直な気持ちで向き合いたいと。

浅香:そうですね。だからこそMCを大事にして敢えて準備をしない。“はぁ、何も言うことないな” と思ったこともあります。

―― そういう空白も恐れないということですか。

浅香:その空白もみんな待ってくれています。これもコミュニケーションなんですよね。だから、“特に話すことがないから歌っちゃおうかな” って、メンバーにアイコンタクトを取ると、“えっ、 歌うの?” みたくなってしまったことも。一方、5分とか10分とか長話になってしまうこともあって “そういえば昨日、スーパーでさ” とか、“昨日自転車置き場で違う人の自転車のロックを開けようとしちゃったんだよね” とか(笑)。そんな他愛もない話を始めたりもします。それも私なんですよね。日常のドジな私の話を聞いてくれて “私にもあるよ!” と共感してくれるので嬉しいです。

―― そうすると、ライブでは、かなりリラックスしているということですか?

浅香:それがですね、毎回ステージに立つ前には、“私はなんでこういう仕事をしているんだろう?” “なんで私は浅香唯なんだろう?” と後悔しています。もし、ステージに行かなくていいよと言われたら、行かないことを選んでしまうかもしれないくらい緊張してるんです。そんな逃げたくなる自分がいるのも事実です。

―― 先日のライブもそうでしたか?

浅香:はい。膝がガクガクするくらい緊張して、逃げたい気持ちでいっぱいでした。でも、緊張しているようには見えないとも言われます。



私は浅香唯としてこれからの人生を歩んでいくべき人なのかもしれない


―― 15歳で “浅香唯” になって今に至るわけですが、ライブの緊張の裏側には “浅香唯” を背負う覚悟があるからですか?

浅香:それは年々、歳を重ねるごとにその思いが強くなっています。デビューのきっかけだったオーディション(少女コミック主催の『ザ・スカウトオーディション'84』)を受ける前に、漫画のヒロインの “浅香唯“ という名前を新聞で見つけたのですが、その名前を見たときに “私だ!” と思っちゃったんですよ。言葉でうまく表現できないのですが、すごく不思議な感覚があって。初めて見た “浅香唯” という文字だったのですが、そこで “私じゃないけど、私のような気がする…” みたいな感覚が正しいかな。その時の感覚が今も自分の中に残っています。

―― 確か、ステレオが欲しくて応募されたんですよね。

浅香:そうです(笑)。真っ赤なステレオでした。“浅香唯賞” をもらうと、このステレオがもらえるということだったので、オーディションを受けた動機としては本当に不純で、真剣に受けていた方には、本当に申し訳ない気持ちでしかなかったです。

―― 当時はステレオをもらって完結するはずだったんですよね。

浅香:はい。 “浅香唯は結構です” と実際お断りしていました。でも、デビューして少し経ってから “あれ? 浅香唯が自分って思った瞬間があったな” と思い出して、そこで運命を感じました。私は浅香唯としてこれからの人生を歩んでいくべきなのかもしれないと、15歳の私は思ったんです。そこから年々、浅香唯という人を少しでも多くの人に知ってもらう機会が増える度に自覚が芽生えて、この名前を背負うようになりました。

浅香唯でいさせてくれてありがとう


―― それが、30代になって、40代になって、さらに強くなるわけですね。

浅香:50代の今が一番、浅香唯になって良かったなと思っています。それにこういう周年の節目節目に “浅香唯になってくれてありがとう” と言われるのが、すごく心に沁みます。こちらからすれば、“浅香唯でいさせてくれてありがとう” ということですよね。

―― 浅香唯として華やかな時もあったけれど、大変な時期もあったと思います。

浅香:浅香唯という、もうひとりの自分が私の中にいるんですよ。私は本名が “亜紀” なのですが、自分の中に “亜紀さん” という人と “唯さん” という人がいて、別人格ではないのですが、浅香唯として生きている私を客観的に見ている亜紀さんがいたり、子育てをして頑張っている亜紀さんを唯さんが見ていたり。すごく不思議なのですが、どっちも持っているんです。化粧もせず、なりふり構わず一生懸命子育てをしている亜紀さんを浅香唯さんが見ていて… というところもあって…。おそらく私のように芸名を持って仕事をしている人は少なからずそういう感覚があるのではと思います。

―― 自分の人格の一部に、みんなの浅香唯があるわけですよね。

浅香:そう思います。私が結婚する時に “私、結婚しますが、浅香唯は永遠に独身です” みたいなメッセージを書いたんです。その時にキュンとしてくれたファンもいれば、なに言っているの?と思った人もいたみたいで。だけど、そこには嘘偽りなく素直な気持ちを表現したつもりでした。だけど、そんな虫のいい話ないでしょ。と思う人もいて。もちろん、それも正直な気持ちで、仕方がないのですが、そこに嘘はないんです。

フェニックスから来た少女、浅香唯です


―― 先日のライブでも《フェニックスから来た少女》という、デビュー時のキャッチフレーズが刺繍してある法被をファンの方が着ていましたね。あれには泣けました。

浅香:あれは私の原点で、15歳でデビューした時、《フェニックスから来た少女、浅香唯です。6月21日に「夏少女」でデビューしました》という挨拶がワンセットになっていました。だから、浅香唯=フェニックスから来た少女というのは、私の中では切っても切れないんです。当時を知らない人でもこの言葉を背負ってくれているというのは、とてもありがたいし、嬉しいです。

今回のライブは滅多に呼ぶことのない両親を招待して、兄も初めて招待しました。それは私を見て欲しいというのではなく、私はこんなに素晴らしい人たちに囲まれているというのを見てもらいたかったんです。こんなに温かいファンの人たち、こんなに素敵なメンバー、スタッフの人たちに囲まれて幸せだよというのを身内に見てもらいたくて呼びました。その時に私の両親が来ていると知ったファンの人たちから “宮崎から唯ちゃんを出してくれてありがとう!” “浅香唯を産んでくれてありがとう!” という声が上がりました。そういう言葉を聞くとジーンとしますね。私のファンはみんな懐の深い愛を持った人たちなんですよ。

―― それは、ご両親も嬉しいと思います。多分、浅香さんがそう思っているのがわかるから、それを自分たちが伝えたいと思ったのかもしれません。

浅香:きっとそうだと思います。みんながそうやって思い合ってくれているのは言葉にならないくらい嬉しいですね。どんな人が自分のファンになるかは、最初わからないですよね。それに、“この人たちを大事にしよう” と思っても、ずっと側にいてくれるとも限らない…。でも、デビュー40周年を迎えて、私が心から “ありがとう” と言える人たちが私を支えてくれているとも思えますし、新しくファンになってくれた人も、そのニュアンスを受け継いでくれているんですよね。

第3回ではデビュー40周年を迎えた感謝の気持ち、そして第3回では、盟友・中山美穂さんへの思いも語ってくれています。


Information
浅香唯デビュー40周年記念コンサート 追加公演@CLUB CITTA'


40周年を迎えた浅香唯の記念コンサートをテレビ初放送!今回のステージでは、アイドル時代の数々のヒットナンバーから最新曲までを歌唱、さらにドラム演奏にもチャレンジする。
▶︎ 放送局:歌謡ポップスチャンネル
▶︎ 放送日時:2025年9月21日(日)20:00〜22:00

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2025.09.03
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カタリベ
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