実家から電話で「お前の部屋の押入れにあるダンボール箱、いらないなら処分するよ」と連絡があった。ドキッとして「それには手を触れるな!」と伝え、速攻で荷物を引き上げに行った。
その箱には何が入っているのか?
きっと誰でもそんな箱のひとつやふたつは持っているだろうから容易に想像はつくと思うが、とにかく誰にも見せたくないものしか入っていないのだ。
数十年前、実家を出る時に「持って行くほどでもないけど捨てたくもないなぁ」というものを押入れ(というか天袋の奥)に隠しておいて、今頃になって見つかってしまったということだ。自宅に持ち帰り、一人で箱の中を探っていくと、何の価値もない恥ずかしくなるものばかりなんだけど、結構楽しめるのが不思議だ。
そんなダンボール箱から見つかったもののひとつが薬師丸ひろ子の「ひろ子探偵局局員証」。テレホンカードみたいな材質のカードで、なんでこんなものがあるのか全く記憶にない。
調べてみるとどうやら「探偵物語」のシングルレコードの予約特典のひとつらしい。その特典があるということは律儀に予約してたってことか。
このレコードの予約特典はあとふたつあって、ひとつは「豪華特製ポスタージャケット(コードネーム付楽譜)」。シングルレコードの歌詞カードの多くは紙一枚だけだったが、このポスタージャケットは巻三つ折りの6ページ仕様で広げると細長いポスターになっているというもの。
そしてもうひとつが「特製カラーシングルレコード」。当時もピクチャーレコードとかカラーレコードって結構スペシャルな感じがあったけど、これは今でも変わらずスペシャル感たっぷり。レコード盤に色が着いただけとはいえ、こんな嬉しい特典はないね。ダウンロードの時代では考えられない特典じゃないかな。
そう、これらの3大特典を含む「探偵物語」のシングルレコードはこのダンボール箱にしっかり保管されていた。そして、そんなオタカラを眺めながらいま思うのは「身辺整理は生きてるうちにしとけ」ということ。
※2016年4月19日に掲載された記事をアップデート
2018.06.09
YouTube / tamaking1987
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