まず、こんな極太劇画タッチの絵柄とライトウイングな作風がアニメにもなったことに、局やスポンサーの男気を買いたい。
もちろんその男気も虚しく、案の定早々に打ち切られた訳だが…。
ギャグから始まり、バトルに突入、「昨日の敵は今日の友」的展開が延々と続くのはやはり80年代ジャンプ漫画の醍醐味だ。
主題歌『汚れつちまった悲しみに…』は、哀川翔や柳葉敏郎が在籍していた一世風靡セピア。男臭い世界観はマッチしていたが、当時の女性ファンをこのトンデモマンガにスライドできたかは微妙であった。サビの「俺の青春もナンボのもんじゃい」の「ナンボのもんじゃい」は未だにうっかり使ってしまったりするから、実にタチが悪い洗礼を受けたものである。
私の住む静岡県ではアニメは平日夕方の放送だった。
ビデオデッキが家になかった時代のこと、放送期間中は猛ダッシュで家に帰るのが男塾塾生(気取り)の使命だ!そこまで楽しみにしていたアニメなのに、なんと、クライマックスとなる闘い「大威震八連制覇(だいいしんぱーれんせいは)」編のほとんどが、原作に色を付けた紙芝居方式の回想シーンで終了してしまったのだ。
早すぎたデジタルコミックにボー然.…先駆けすぎだよ男塾!!
『汚れつちまった』ならぬ『打ち切られちまった悲しみに…』である。
そんなら、序盤のどーでもいいエピソード削れよ!
汚れつちまった悲しみに…
作詞:SEPIA
作曲:芳野藤丸
編曲:芳野藤丸
発売:1988年(昭和63年) 3月
2016.03.03
YouTube / broadcastman007
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