3月25日
必殺「胸キュン、♪ ミファミレド」の源流を探る旅(その2)
36
0
 
 この日何の日? 
H2Oのシングル「想い出がいっぱい」がリリースされた日
この時あなたは
0歳
無料登録/ログインすると、この時あなたが何歳だったかを表示させる機能がお使いいただけます

 
 1983年のコラム 
小山卓治のデビュー曲「フィルム・ガール」音楽から小説が聴こえてきた

太田裕美の担当になりました。実は全然合わなかった吉田保と大村雅朗…

爺爺トップなんかじゃないぜ、我が道を行くZZトップ!

僕たちムーンウォーカー世代、マイケルとブルース・リーが神だった

必殺「胸キュン、♪ ミファミレド」の源流を探る旅(その1)

ブリティッシュ・インベイジョンの象徴、1983年のカルチャー・クラブ

もっとみる≫


さて、世界の中で、おそらく私だけしか研究していないであろう、孤独の「源流」研究シリーズが続きます。今回は「胸キュン、♪ ミファミレド」の源流を探る旅の第2回目にして、早くも最終回です。

まずはおさらいです。前回取り上げた曲の歌詞で、下線を引いた部分を意識して歌ってみてください。


■H2O『想い出がいっぱい』(83年)

♪ しょうじょだったと いつのひか


■THE ALFEE『恋人達のペイヴメント』(84年)

♪ ながいかみ きみのしるえっと


■テレサ・テン『時の流れに身をまかせ』(86年)

♪ いちどのじんせいそれさえ


この下線を弾いたところの、胸がキュンとする音列が「胸キュン、♪ ミファミレド」なのです。図にするとこうなります。



今回は、その源流に、どんな洋楽曲があるのかを確かめてみたいと思います。

まず、やはりビートルズです。曲は『フール・オン・ザ・ヒル』(67年)。最後に出てくるこの下線の部分が、まさに純正の「胸キュン、♪ ミファミレド」になっています。

♪ He never listens to them, He knows that they're the fools

これがおそらく「胸キュン、♪ ミファミレド」の源流、大河の最初の一滴ではないかと思われます。ただし、日本人の音楽家に影響を与えた「胸キュン、♪ ミファミレド」は他にもあります。

日本でも大変に親しまれた、ボズ・スキャッグスの大ヒット『ウィアー・オール・アローン』(76年)の歌い出しはどうでしょう。いきなり「胸キュン、♪ ミファミレド」が炸裂します。

♪ Outside the rain begins

美しいですね。『フール・オン・ザ・ヒル』のように大サビのここぞというところで響き渡る「胸キュン、♪ ミファミレド」もいいですが、静かに始まる歌い出しでの「胸キュン、♪ミファミレド」も、たまらないものがあります。

しかし、世界でいちばん有名な「胸キュン、♪ ミファミレド」は他にあります。これはどちらかというと、『フール・オン・ザ・ヒル』系の、大サビのここぞというところで響き渡るものです。

それも「ここぞ」感が違います。世界ポップス史上、最高水準の「ここぞ」というところで輝く「胸キュン、♪ ミファミレド」。

―― サイモン&ガーファンクル『明日に架ける橋(Bridge Over Troubled Water)』(70年)。

「え? あの曲に ♪ ミファミレドなんてあったっけ?」と思われる方も多いかもしれません。いやいや、あるじゃないですか。とびきりの ♪ ミファミレドが。

「ここぞ」も「ここぞ」、大サビも大サビ、アート・ガーファンクルの超高音が響き渡るあそこが、「胸キュン、♪ ミファミレド」なのです。

♪ Like a bridge over troubled water

どうでしょう。これがおそらく、世界で最も有名な「胸キュン、♪ ミファミレド」です。何といっても音が高い。「ミ・ファ・ミ・レ・ド」が「G・A♭・G・F・E♭」ですから、抜群のテンションの中で響き渡る ♪ ミファミレドです。

最後に、この洋楽3曲が生み出された場所に注目してください。時代順で行きますと、まずビートルズ『フール・オン・ザ・ヒル』は当然イギリス産。サイモン&ガーファンクル『明日に架ける橋』はアメリカのニューヨーク産。ボズ・スキャッグス『ウィアー・オール・アローン』はアメリカ西海岸、ロス・アンゼルス録音になります。

そうです。イギリス→ニューヨーク→ロス・アンゼルスと、世界一周の形になっているのです。ポール・マッカートニーから始まって、大西洋、太平洋を超えて、そして80年代の日本にたどり着いた ♪ ミファミレド。これはもう、島崎藤村「椰子の実」にも似たロマンがありますね。

「胸キュン、♪ ミファミレド」の歴史、いかがでしたか? さーて、次は何の源流を探ろうかしら。



歌詞引用:
想い出がいっぱい / H2O
恋人達のペイヴメント / THE ALFEE
時の流れに身をまかせ / テレサ・テン
ビートルズ / フール・オン・ザ・ヒル
ウィアー・オール・アローン / ボズ・スキャッグス
明日に架ける橋 / サイモン&ガーファンクル


2018.06.29
36
  YouTube / el perro beatle(胸キュン、♪ ミファミレドは2分16秒あたりから)


  YouTube / Kei's Echo(胸キュン、♪ ミファミレドは4分14秒あたりから)


  YouTube / Arthur Aaron Trinidad(胸キュン、♪ ミファミレドは0分10秒あたりから)
 

Information
あなた
Re:mindボタンをクリックするとあなたのボイス(コメント)がサイト内でシェアされマイ年表に保存されます。
カタリベ
1966年生まれ
スージー鈴木
コラムリスト≫
56
1
9
8
3
必殺「胸キュン、♪ ミファミレド」の源流を探る旅(その1)
カタリベ / スージー鈴木
32
1
9
8
2
サイモン&ガーファンクル@後楽園球場、初夏の夜風と「明日に架ける橋」
カタリベ / 宮木 宣嗣
36
1
9
8
6
出会いという奇跡、テレサ・テンの想い。時の流れに身をまかせ
カタリベ / 吉田佐和子
22
1
9
8
4
テレサ・テン、国境を越え人々を魅了したアジアの歌姫
カタリベ / 蘭 華
16
1
9
7
8
偉大なるパロディ「ラトルズ」を見ずしてビートルズは語れない!
カタリベ / DR.ENO
10
1
9
8
7
村上春樹のノルウェイの森を読み、ビートルズのノルウェーの森を聴いた夜
カタリベ / 太田 秀樹
Re:minder - リマインダー