1993年 2月24日

LUNA SEAという個性派集団!ファーストシングル「BELIEVE」の驚異的完成度

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ラーメンのイメージが定着しつつあるLUNA SEA?


年末年始は子供がコロナに罹患したため、ひたすら自宅にこもってテレビ漬けという廃人(?)生活を余儀なくされたのだが、数ある特番のなかで最も印象に残ったのは1月2日放送『マツコの知らない世界 新春SP』だった。プレゼンターで登場したのはLUNA SEAのギタリスト・SUGIZOである。

THE LAST ROCKSTARSのメンバーとして出演した紅白歌合戦でのグラマラスなパフォーマンスとは一転し、はにかんだ笑顔を見せながら「天下一品」のラーメンをプレゼンしたり、母親と一緒に地元の店でラーメンをすする姿はまさしく “ギャップ萌え” の極み。ファンから「スギ様」と呼ばれて愛されるのも納得のお茶目さであった。

番組ではラーメン屋「天雷軒」店主という肩書きで真矢も登場。またRYUICHIもYouTubeで食レポを行うなど、なんだか最近ラーメンのイメージが定着しつつあるLUNA SEAの皆様。こうした親しみやすいキャラクターからは想像しにくいかもしれないが、このLUNA SEAの出自はバリバリのビジュアル系。後世に多大な影響を及ぼした最強の、いや最狂のロックバンドがメジャーシーンに躍り出たのは今からちょうど30年前、1993年のことであった。

荒々しくダークな歌声、ファーストシングル「BELIEVE」


初めに断っておくと、私はLUNA SEAを後追いで知ったクチである。表現を変えるなら、河村隆一ソロから入った世代とも言える。糖度高めのラブソングでヒットを連発していた河村隆一はキッズたちの間でも人気があったが、彼がLUNA SEAというロックバンドのフロントマンだと知ったのは、しばらく経ってからのことだった。

LUNA SEAが活動再開したのは、私が中学生になって間もない4月。第1弾シングル「STORM」の無類のエモさに衝撃を受けると、少し増えた小遣いを握ってTSUTAYAへ行き、片っ端から旧譜をレンタルした覚えがある。

まだインターネットのコンテンツもそれほど充実していない時代。初心者がどの作品から聴くべきかというような親切な情報は無かったので、とりあえず安くレンタルできるシングル盤を時系列に聴いてみることにした。

つまり最初に借りたのが、今年リリースからちょうど30周年を迎えるファーストシングル「BELIEVE」だったわけだ。CDコンポの再生ボタンを押して、まず驚いたのがボーカルの声。それは音楽番組で聞き慣れた、あの河村隆一とは似て非なる、荒々しくダークな歌声だ。

本当に同一人物なのか? と疑う暇もなく、リズム隊による怒涛のごとき音の嵐が襲いかかってきた。とりわけ一定のリズムで鳴り続けるパワフルなドラムが脳髄に響き渡る。既にバラエティでコミカルな一面を見せていた真矢だが、そのドラマーとしての比類なき実力を思い知らされた瞬間であった。

当時の私にはJの無骨なベースプレイの尊さや、INORANが奏でるアルペジオの崇高なる美しさ、SUGIZOの上品ながらミステリアスなギターサウンドを堪能できるほどの音楽的な素養も見識もなかったが、それでもLUNA SEAが段違いの実力を持った個性派集団であることは感覚的に理解できた。

個性派集団と書いた。それは、ビジュアル系と呼ばれるバンドは往々にしてメンバー各人が個性的なキャラクターを有しているからだ。特にLUNA SEAはその傾向が強いバンドと言えるのではないだろうか。

メンバー全員が超一流の実力者という音楽的な個性のみならず、ステージ上でのパフォーマンスやアーティスト写真の佇まいひとつを見ても、それぞれ異なるパーソナリティの持ち主であることが分かる。

そもそも土台にある音楽性からしてバラバラの5人が、LUNA SEAという看板の下で個性をぶつけ合いながら、30年経っても活動を続けているという奇跡。途中、「終幕」という事実上の解散状態を経て、彼らの絆はますます強固となり、熟練の域に達した近年のパフォーマンスはますます磨きがかかっているようにさえ聴こえる。1990年代当時では考えられなかったSUGIZOのバラエティ進出やRYUICHIの食レポも、いい意味で角が取れて、親しみが持てる。



まるで何年も第一線で活躍しているかのような驚異的な完成度


話を「BELIEVE」に戻す。大抵の場合、あるアーティストがブレイクした後に初期の作品を聴くと、荒削りだったり初々しさが残っていたりして、思わず苦笑いしてしまうものだが、LUNA SEAは違う。

各メンバーの極めて高い演奏力はもちろんのこと、RYUICHIの表現力、メロディの美麗さ、SUGIZOのバイオリンを取り入れたアレンジの巧みさに至るまで、まるで何年も第一線で活躍しているかのような驚異的な完成度を誇る。これがファーストシングルだと言われても、にわかには信じ難いほどだ。セールス的な勢いが本格化するのはサードシングル「ROSIER」以降だが、「BELIEVE」の時点でその後のブレイクは約束されたも同然だったことがよく分かる。

ちなみに終幕の直前にリリースされたベストアルバム『PERIOD 〜THE BEST SELECTION〜』では本曲のセルフカバーを聴くことができるが、RYUICHIのボーカルスタイルの変化は衝撃の一言。天一の「あっさり」「こってり」同様に、どちらが好みかは割れるところだろう。

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2023.02.24
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カタリベ
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