クリスマスシーズン、街中ではラブソングがチラホラと聞こえてきます。寒い冬に女子のハートを射止める王道バラードうっとり3選。今回は、いまだ根強い人気のエイティーズやオールディーズからセレクトしてみましょう。
◆遠距離恋愛の恋人へ、もしくは単身赴任先から愛する妻へ
「アンチェインド・メロディ」ライチャス・ブラザーズ(1965年)
この曲は離れ離れの恋人たちにピッタリだ。映画『ゴースト/ニューヨークの幻』の主題歌として知られる曲。1990年に全英シングルチャートで1位となるリバイバルヒットを飛ばしている。
>ああ、愛しい人よ。マイ・ダーリン。
君はまだボクのものなのだろうか。
きっと君の元に戻るから、待っていて欲しい。
ベタだけど、わかりやすくて印象の良い曲だと思う。元々この曲は、刑務所から脱走して妻や家族の下へ帰ろうとする男を描いた古い映画のサウンドトラックなのだそうだ。それだけに想いの強さがストレートに表現されている。シンプルな言葉ほど胸に突き刺さるものだ。
◆規格外? 或る意味、大谷翔平級の剛速球
「アイ・ニード・ユー」モーリス・ホワイト(1985年)
ありふれた普通の男であるとの自覚があれば、間違っても愛する女性に送ってはいけないのがこの曲である。彼の美しい声に引っ張られがちだが、この曲は男の身勝手さを強烈に歌っているので取扱いには注意が必要だ。
>俺が女をひっかけようが、放っておこうが勝手だろ。
今まで付き合った恋人は来ては去っていったけど、お前だけだよ。
俺のことを本気にさせたのは…
初っ端から全く何て言い草だ。この曲は使い手をかなり限定させる。『お前が欲しいんだ!』と強引に誘うのが似合う恋愛上級者か、はたまたエキセントリックなオレ様系の勘違い野郎か。どちらにしても誰もが羨むイイ女を狙って一発勝負をかけるなら、ありかもしれない。貴方が “ちょいワル” を越えた規格外の男ならばノープロブレム。
◆男ならこうありたい。理想のラブソング
「グローリー・オブ・ラブ」ピーター・セテラ(1986年)
やはりこの曲で決まりだ。映画「ベスト・キッド2」の主題歌。男らしさ、優しさ、ベタすぎるほどに王道。完璧である!
>ずっと君を愛してる、
君を一人になんかしない。
君を失うなんて考えられない、
君がいなけりゃダメなんだ。
いつだって君は僕に自信をくれる、
君のお蔭で僕は強くなれるんだ。
二人で歩んでいこう。
グローリー・オブ・ラブ、愛の栄光のために。
愛する女性を前にこういうセリフを一度は言ってみたいと思う。この曲を最高のタイミングで彼女に聴かせることが出来れば、ハートに灯りを点してくれること間違いなし。そう、自信のある男ならコレで全く問題ない。でも、自身の甲斐性の無さ、弱さを知れば知るほどにこの曲は自分の首を絞めるような気もする。
恋はいつか覚めるもの。「あの時の気持ちは嘘だったの」なんてなじられても後の祭り。中途半端な覚悟で曲を送ると後々後悔することになる。王道ラブソングは諸刃の剣であることをお忘れなきよう。
2016.12.10
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