このEPレコードに入っている「Queen Of The Reich(女王の国)」という曲は、以前からラジオでも聴いていて正統派HR/HMという感じでカッコよかったし、偶然にもTAB譜(ギターの指板を図にした分かりやすい譜面)の載ったギター雑誌も持っていた。そんなこんなでこのミニアルバムが聴けるのは願ったり叶ったりだったのだが、家に帰ってイントロのギターリフを弾くために、何回も何回も連続で聴いて覚えまくっていたような気がする。
この「Queen Of The Reich(女王の国)」は先に書いたように如何にもHR/HMという曲で、その後のアルバムではなかなか聴けない曲調であるが、個人的にはこのバンドを聴く入口になった曲でもあり、今でも結構好きな曲。このストレートなHR/HMがあってこそのクイーンズライクだと思っている。
そして、4曲目の「The Lady Wore Black(喪服の女)」は曲の展開などを聴くと2作目以降のアルバムに通ずるクイーンズライクのこれからの音楽の方向性を示すかのような曲にも思えた。現在ではアメリカのプログレッシブ・メタルと言われるクイーンズライクであるが、その音楽的要素は間違いなくこのデビューEP「クイーンズライク」が原点。全てがここからはじまったのである。 2016.09.16