マーク・アーモンド、ビルボードライブ東京での来日公演
行ってきましたビルボードライブ東京!マーク・アーモンドに会いにです!! とっても素敵なショーだったのでご報告させてくださいっ!!!
ソフト・セル? マーク・アンド・マンバス? 皆さんがパッと思い浮かぶ彼のイメージってなんでしょうか?
ナマの彼を見るのは初めて。学生時代のイメージではありますが、勝手に、“マーク・アーモンド=退廃的” “ソドムとゴモラに住んでいそう” “でも、そこがかっこいい!” なんて思ってました。中学生の頃なんて、そんなに情報を持ってないから、レコード屋さんとかでジャケット見てイメージするしかないんですよね。
マジ天使、まるでエデンの園に住んでる小鹿!
で、実際にお会いした結果… マーク・アーモンド、マジ天使でした!学生の頃のイメージが根底から覆されました!!
何だか、エデンの園に住んでる小鹿っぽく、どんな動作もつま先から降りるような優雅さで、そして、自分のことも大好きだけど、同じくらい歌とそしてファンの方を愛してらっしゃる。それがよくわかりました。うーん、今のマークの方が昔よりずっとかっこいいです。
ああ、私ったら… もっとマーク・アーモンドを深く追い続けているんだった… 実にもったいないことをしました。もちろん、歌も、すべての曲、どれもが素晴らしかったです。青年のように瑞々しかったり、大御所の歌謡曲のように貫禄があったり。歌が上手ってこうゆうことなんですねぇ。
いま私、マークと目があった!手を振ってくれた!!
ビルボード東京の1階は彼を本当に待ちかねていたファンの方達でいっぱい!途中、握手タイム(?)を開催。自らステージギリギリのところまで来てくれて、走り寄るファンの方と握手したり、お花やプレゼントを受け取ったりなんかして。受け取り方もとっても大事に、嬉しそうに受け取る姿… そこに人柄が表れててとっても微笑ましかったです。もうね、見ていてニコニコしちゃうくらい、ハッピーにしてくれました。
もちろん、彼は、1階の観客だけじゃなくて、ホールにいるすべての観客に目を配って手を振ってくれて。「いま私、マークと目があった!手を振ってくれた!!」って思いましたが、きっと、全員にそう思わせるくらい気遣いしてたに違いないと思ってます。
そういえば、ファンの方でピンクのフラミンゴのぬいぐるみをプレゼントされた方がいて、「ああっ!さすが!! ずっーーーと追い続けている方はやっぱり違う!」って感服しちゃいました。マークもとっても嬉しそうで、フラミンゴちゃんを抱っこして歌い、ピアノの上に座らせてフラミンゴちゃんに歌いかけたりして… マークもフラミンゴちゃんもとっても可愛かった!私の記憶の中のお宝映像となりましたよ。
ピンクのフラミンゴといえば、ソフト・セル時代の曲の一節
ピンクのフラミンゴといえば、ソフト・セルの『セイ・ハロー、ウェーブ・グッドバイ』の出だしの一節ですね。
Standing in the door of the Pink Flamingo Crying in the rain
ピンク・フラミンゴって名前のお店なんて、お洒落!って当時は思ってました。80年代の小洒落たグラフィックにはフラミンゴが良く使われてましたもんね。この出だしで「外国っぽいわぁ」とハートを掴まれた中学生の私です。
タイトル通り「ハローって言って、手を振ってさよならしよう」っていうお別れの曲です。笑って、軽く “じゃあねバイバイ” って別れる感じ。中学生の頃はわからなかったけど、改めて聴くとこれ、相手への気遣いゆえのお別れソングなのかも… って、ちょっと泣けました。演歌なエレポップも似合うマーク。
マーク・アーモンドは人たらし、才能だけでなく人柄に惹かれちゃう!
ところで、マーク・アーモンド、随所に人柄の良さが滲みててました。こんなご時世に日本に来てくれたことはもちろんですが、ギターは、みんな大好きジグ・ジグ・スパトニックのギタリスト、ニールXだったんです。「みんな、この曲大好きでしょ」って言って、ニールXのヴォーカルで「ラヴ・ミサイル」を披露。
その時にマークは自分のショーなのにそっと外れてキーボードにもたれかかり、ニールと観客の顔を交互にみて嬉しそうにしていたのが印象的。長く一緒にやっているニールのことも、この曲も、この曲で盛り上がるファンのことも、とにかく大好きでしょうがないって感。音楽も良かったのですが、同じくらいマーク本人のことも思いっきり堪能できた素晴らしいショーだったのです。
マーク・アーモンドは「人たらし」なんだと思うってうまいこと言った人がいたけど、本当、その通りで、彼と一緒にやりたいって人は後を絶たないんだろうなぁ…。才能も、もちろんだけど、それを覆い尽くす彼の人柄にも惹かれちゃうんでしょうね。だからこその、2018年の大英帝国勲章の受賞につながっているんだろうなぁって思い知らされました。ちなみに、私は、マーク・アーモンドを追っていなかったので、リアルタイムでこの受賞を知らず、今更ながら知ったのです… 本当に残念、一緒に受賞を喜びたかったなぁ…。
2020.02.29