2024年 4月21日

TM NETWORK デビュー40周年!輝き続ける「シティーハンター」との幸せなマリアージュ

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TM NETWORKのアルバム「40+〜Thanks to CITY HUNTER〜」発売日
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「シティーハンター」とTM NETWORKは切っても切れない仲


2024年4月21日、この日デビュー40周年を迎えたTM NETWORK。このアニバーサリーにあわせてリリースされた完全生産限定2枚組CD『40+〜Thanks to CITY HUNTER〜』は、もう皆さんの手元に届いているだろうか。

以前、小室哲哉は “「Get Wild」ばかり取り上げられると一発屋みたいでちょっと…” と苦笑いしていたこともあったが、もはや『シティーハンター』といえばTM NETWORKだし、TM NETWORKといえば「Get Wild」で間違いない。TM NETWORKと『シティーハンター』は切っても切れない仲となった。この作品がデビュー記念日に、そして40年という節目に発売されることに、長い長い関係が結実したように感じられ感慨深い。

原曲からさらに研ぎ澄まされた「Get Wild Continual」


今回のアルバムの Disc1は、ゴールドに輝く特別仕様。アニバーサリーらしいビジュアルもいい。収められたのは「Get Wild Continual」。原曲をさらに研ぎ澄ましたアレンジで新レコーディングされ、2024年版となって蘇ったからムネアツだ。リリースから37年経ってまだまだ進化するって、どこまでポテンシャルのある曲なのだろう。

“スネアが入っていないから、どんなに曲に手を入れても崩れない” という話があるが、FANKSにとって「Get Wild」という曲は生ものみたいなもので、その時々で味を変え、なおかつバージョンアップするから恐ろしい(もちろん良い意味で!)。その変幻自在な姿は、2017年にリリースされた36曲全てが「Get Wild」というあり得ない4枚組アルバム『GET WILD SONG MAFIA』が物語っている。



そして、4月25日からNetflixで世界独占配信される実写版映画『シティーハンター』では、「Get Wild Continual」がエンディングを飾ることとなった。1987年にリリースされた当時、ここまで愛されソングとなり、リリース日の4月8日が “Get Wildの日” に認定されるなんて誰が想像できただろうか。



「シティーハンター」を彩ったTMの名曲たち


Disc2は『劇場版シティーハンター 天使の涙(エンジェルダスト)』オープニングテーマ曲「Whatever Comes」からスタート! “いつかエンディングテーマだけでなく主題歌も担当したい” と願っていた小室の夢が形になった。オープニングだからといって明るい疾走感溢れる雰囲気というよりも、クールで陰影を感じさせるサウンドが印象的だ。この劇場版アニメは、これまでの『シティーハンター』の中でも、主人公・冴羽獠の生い立ちに迫る物語。獠の抱える光と影をこの曲が形作っているようでもある。

映画の挿入歌であり、ここに収録されている木根尚登によるバラード「君の空を見ている」は、作曲を手掛けた木根らしい温かな曲だ。いつだって寄り添いながら共に歩いて行くというメッセージと曲が相まって、まるで木漏れ日の中にいるような気持ちにさせる。木根が描く世界を引き受けた宇都宮隆が確かな歌声を聴かせ、せつなく優しく心に沁みる。阿吽の呼吸というのだろうか。40年どころか小学生時代から続く2人の関係性をより強く感じさせてくれる曲のように感じる。

そして、同じく挿入歌として彩りを添えた「DEVOTION」。 “献身” という2文字で表すにはあまりにもせつなく悲しい獠とアンジーの運命を描いていく。献身とは? 尽くすとは何か? この曲を聴くたび、冒頭の「♪No No No, No No No」と繰り返されるワードはどこにかかるのだろうかと意味を深読みしてしまう。悲しみを背負った運命に対してのNo。戦うこと、争うことへのNo。一見否定的なNoという言葉の繰り返しが、聴くほどに “希望” に聞こえてくる。それこそが、この曲の持つ力強さなのだといつも思う。




最も熱いバトルシーンで流れた「Angie」


さらに、今回の作品で初CD化となった「Angie」。この曲は物語の最も熱いバトルシーンの見せ場で流れた楽曲で、しっかり聞き込みたいと思っているファンも多いはずだ。獠とアンジーの宿命を壮大に描き、2人が抱えた運命を曲に消化させている小室哲哉による神聖なレクイエムのようでもある。昨年から続くライブツアー『TM NETWORK 40th FANKS intelligence Days 〜DEVOTION〜』で、この曲を歌い上げた宇都宮のパフォーマンスが、曲に溶け込み深く心に響いたことを思い出させる。

この曲について、映画を手掛けたこだま兼嗣総監督は “映像に音をつけてみたところ、あまりの感動に声を出して拍手してしまった。感動で声が出たのは50年やってて初めて” と語っている。バトルシーンとなれば荒々しく音がぶつかりあうような曲が生まれてもおかしくないところを、映像も見ずに台本だけでこんな風に荘厳なイメージとして解釈した小室哲哉は、やはりすごいとしか言いようがない。

そして「Get Wild」「STILL LOVE HER(失われた風景)」と楽曲は続く。アニメ『シティーハンター2』のエンディング曲であり、2019年公開の『劇場版シティーハンター<新宿プライベート・アイズ>』でも起用された「STILL LOVE HER(失われた風景)」。「♪二階建てのバスが追い越してゆく」という具体的な歌詞によって、聴き手はこの曲をより自分の物語のように捉えることができるのだなとしみじみ思う。木根尚登の泣きのハーモニカの音色も優しい。




時代を超えていくTM NETWORK


これからTM NETWORKはいよいよアリーナツアーへと走り出す。そして5月15日にはトリビュート+オリジナル2枚組アルバム「TM NETWORK TRIBUTE ALBUM -40th CELEBRATION-」も発売される。B'zが「Get Wild」を、松任谷由実 with SKYEが「Human System」をカバーすると発表されると、その錚々たる参加メンバーにネットも騒然だった。

TMは歳を重ねてもなおこうして私たちをざわつかせる。80年代、まだまだシンセサイザーが一般的でなかった頃、積み重なるシンセのタワーで驚かせたTM NETWORKと何も変わっていない。時を超えて、いつだって時代の先を行くTMはまさに “TIME MACHINE(タイムマシン)” 。いつまでも、そしてこれからも、輝きを放ちながら、私たちのずっとずっと先を走っていく。


▶︎ Information
TM NETWORK 40th FANKS intelligence Days 〜YONMARU〜
https://www.110107.com/s/oto/page/TMNETWORK_YONMARU

・大阪城ホール
 4月26日(金)27日(土)
・神奈川Kアリーナ横浜
 5月18日(土)19日(日)

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