Re:minder世代の皆さん、1979年の大ヒット曲「カリフォルニア・コネクション」を覚えていますよね。歌うは水谷豊。彼がまだ杉下右京という刑事になる前、早野武という刑事だった時の曲だ。
「カリフォルニア・コネクション」は、水谷豊主演のTVドラマ『熱中時代・刑事編』の主題歌。ドラマのヒットに伴い、65万枚を売り上げる大ヒットとなった。ザ・ベストテンでは12週連続で10位以内にランクインし、4週連続で1位を獲得。年間売り上げも12位を記録している。
この年の年間ヒットランキングを見てみよう。
1位 渥美二郎「夢追い酒」
2位 ジュディ・オング「魅せられて」
3位 小林幸子「おもいで酒」
4位 さだまさし「関白宣言」
5位 千昌夫「北国の春」
6位 ゴダイゴ「ガンダーラ」
7位 西城秀樹「YOUNG MAN (Y.M.C.A.)」
8位 アリス「チャンピオン」
9位 牧村三枝子「みちづれ」
10位 ピンク・レディー「カメレオン・アーミー」
11位 サザンオールスターズ「いとしのエリー」
12位 水谷豊「カリフォルニア・コネクション」
13位 甲斐バンド「HERO(ヒーローになる時、それは今)」
14位 ゴダイゴ「銀河鉄道999 (THE GALAXY EXPRESS 999)」
15位 岸田智史「きみの朝」
そうそうたるミュージシャン達の名曲に混じって、俳優の歌う曲が12位にランクインしているのだから凄い。それほどこの曲は印象的でカッコ良かった。もちろん、『傷だらけの天使』から続く僕の水谷豊好きもあるのだけど、80年代直前の忘れられない曲のひとつだ。
水谷豊は決して歌が上手いとは言えないけれど、その語り掛けるような歌い方は独特で、彼の曲は実に心に染みてくる。これはきっと、彼が俳優だからではないだろうか。『熱中時代・教師編Ⅱ』の主題歌である「やさしさ紙芝居」(1980年)にも共通するものだと僕は思う。
「カリフォルニア・コネクション」と「やさしさ紙芝居」ともに作曲は平尾昌晃。水谷豊の声域に合わせた曲作りは実に見事で、歌謡界を代表するメロディーメーカーとして認めざるをえない。
水谷豊が音楽活動をしていたことを知らない若い世代の人も多いのではないだろうか。そんな人たちにこの曲「カリフォルニア・コネクション」を是非聴いて欲しいと僕は思う。「とてもいい曲だよ」って自信を持ってお勧めできるからだ。
でも、「カリフォルニア・コネクション」ってどういう意味ですか、と質問されても困る。だって、歌詞の中にカリフォルニアは一切出てこないし、このドラマの中で水谷豊演じる早野武が結婚するミッキーはテキサス娘という設定だし、これは未だに謎のままだ。どなたか、ご存知の方がいたら教えてください。
※カタリベ注
「カリフォルニア・コネクション」は、2008年にセルフカバーされています。エンベッドした動画はその時制作されたPVで、『熱中時代・刑事編』のオープニングを再現しています。親交のあるとんねるずの木梨憲武が警官役として出演しています。
2017.04.27
Dailymotion / jinta36
YouTube / misola dore
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