我が家にラジオがやってきた、大入りダイヤルからのオールナイトニッポン！

そろそろ本当の話をしよう。私はテレビを見たことがない！ というのは大げさだが、ちょっと親父が変わっており、小生の実家には未だにテレビが無いのである。正確には小学３年から33歳で結婚するまで家にテレビが無い生活を送っていた。一応ファイナルファンタジー用に買った14インチのモニターはあったのだが、アンテナが無いのでテレビは映らなかった。小さい頃、友だちとのテレビの話題について行けずに随分さみしい思いをしたものだが、それも今となってはよい思い出である。

さらに、実家のラジオはNHKしか入らないラジオであった。（そんなラジオがあるのか？ との疑問もあると思うが、そういうラジオもあるのである）もう、電波の四面楚歌状態である。関東圏内で一番東京タワーの恩恵を受けなかった家族である。田舎出身者と話すと「うちの地域はチャンネルが３つしかなかった」とか言う人がいるけど、それがどれだけ幸せな事かと説教した日々が懐かしい。

それでも、せめてAMラジオが欲しくて「買ってくれなければ自殺する！」と親を脅して４年生の時にラジカセを買ってもらった。しかし、電波はどこまで私をいじめれば気が済むのだろう。山間にある我が家ではニッポン放送しかクリアに受信できなかったのである。

とは言え、その日から少しだけ電波と友だちになれた私の生活は、「大入りダイヤルまだ宵の口」と「ショウアップナイター」「オールナイトニッポン」を中心に回り出した。オールナイトニッポンの主題歌「Bittersweet Samba」（65年：ハーブ・アルパート＆ザ・ティファナ・ブラス）は誰でも口ずさむ、懐かしさの定番ミュージックである。当時のオールナイト・ニッポンは日が明けてからの深夜放送だったので、あの音楽を聴くとちょっとだけ大人になったような気がしたものだった。

ところで、一時「大入りダイヤルまだ宵の口」のオープニングテーマで、読者から知人女性の誕生日をお祝いする替え歌？（読者がハガキでリクエストする）が流れていたように思う。「三つ編み編んだおてんばの、ソバカスの顔が泥だらけ、そんな君が、そんな君が、もう◯歳だなんて。恋をしているね、目をみれば判るさ～」と言った曲なのだが、何というタイトルで、誰の曲かはわからない。そもそも同番組のオリジナル曲なのかも知れない。どなたかご存じの方がいらっしゃったら情報をお寄せ下さい。（拝）

2016.07.16