この『MIKI IMAI DREAM TOUR FINAL AT BUDOKAN 2004』の大きな特徴は、布袋寅泰の参加によってロック色の強いステージングが打ち出されている点だろう。黒を基調としたシックなスーツ姿の今井美樹が登場すると、布袋のギターカッティングが鳴り響き、やや重心の低いグルーヴに乗って「Another One」を歌い始める。続く「Somethin’ Else」「Travellin’ Woman」と、冒頭の3曲はいずれも当時の新作アルバム『She is』収録曲だが、スタジオバージョンに比べると、ここでの演奏はよりダークでヘヴィ。布袋と今剛によるエモーショナルなギタープレイを随所に絡めながら、ノーブルなヴォーカルを際立たせるアレンジが印象的だ。
中盤には、いわゆるバラードの名曲が続くパートが設けられており、このツアーの大きな見どころのひとつとなっている。小島良喜のピアノのみをバックに歌い上げる「PIECE OF MY WISH」では、ボーカリストとしての説得力が存分に発揮される。さらに、浮遊感に満ちたメロウなサウンドの「瞳がほほえむから」、アンビエントな雰囲気で始まる「Miss You」へと続き、今井美樹の真骨頂ともいえる楽曲が並ぶ。このセクションでは布袋はステージを離れ、今剛が味わい深いギタープレイを聴かせる点にも注目したい。
アンコールではTシャツとローライズ・ジーンズというカジュアルな装いで登場し、「夕陽が見える場所」を熱唱。アコースティックなバラード「おもいでに捧ぐ」でノスタルジックに締めくくるが、観客の熱はなかなか冷めることはなく拍手が続く。その熱に応えたダブルアンコールでは、今井はファンキーなバンド演奏に乗せてステージを縦横無尽に駆け回り、ブルースロック調の「JOHNNY CAN’T PLAY GUITAR」をクールに決める。1970年代のロックバンドを思わせる熱量の高いプレイとアンサンブルも強烈だ。
本当のラストナンバーは、「The Days I Spent With You」。 “この曲との出会いが、今日私たちをここに連れてきてくれました。大好きな曲です!” という今井の言葉どおり、布袋と今井の記念すべき初コラボレーション楽曲である。今井と向かい合ってギターソロを取る布袋と、曲が終わるのを惜しむかのように会場中を走り回って観客に手を振り続ける今井の姿が印象的だ。そして、バンドメンバーが一体となったエンディングで幕を閉じる。
Information MIKI IMAI DREAM TOUR FINAL AT BUDOKAN 2004
2004年に行われた「IMAI MIKI DREAM TOUR 2004」の、日本武道館での最終公演を収めた作品。布袋寅泰、今剛、KUMA原田、山木秀夫ら、豪華ミュージシャンが参加。
▶ 放送局:歌謡ポップスチャンネル ▶ 放送日時:5月30日(土)よる9時 ▶ 放送曲: ♪ PARTY TIME ♪ Another One ♪ Somethin’ Else ♪ Travellin’ Woman ♪ DRIVEに連れてって ♪ 微笑みのひと ♪ flowers ♪ オードリーのように ♪ PIECE OF MY WISH ♪ 瞳がほほえむから ♪ Miss You ♪ Instrumental ♪ Ruby ♪ Goodbye Yesterday ♪ 私はあなたの空になりたい ♪ PRIDE ♪ Shine ♪ 夕陽が見える場所 ♪ おもいでに捧ぐ ♪ JOHNNY CAN’T PLAY GUITAR ♪ The Days I Spent With You