11月5日

今キテるのは何故? 浅田祐介と藤井丈司が “シティポップ・ブーム” を再定義!

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松原みきのデビューシングル「真夜中のドア~Stay With Me」がリリースされた日
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世界が注目するシティポップ


昨今海外でシティポップがSNSを中心に話題だ。

松原みきの歌う「真夜中のドア~stay with me」は1979年のデビューシングル。発売43年目の2022年、世界47ヶ国のApple Music J-POPランキングでトップ10入り、また、2020年にはSpotifyのグローバルバイラルチャートで18日間連続1位という快挙を成し遂げている。

シティポップの系譜ではCinnamons × evening cinemaのコラボ曲「summertime」がシンガポール・ミャンマー・インドネシア・フィリピンで1位を獲得。Youtubeの公式ミュージックビデオは2,200万回再生を達成している。

また非公式なリミックスではあるが、Night Tempoが手がけた竹内まりやの「プラスティックラブ」はYoutubeで1,200万回再生されている。

SNSとの高い親和性による波及効果


そもそも何故このように海外でシティポップが再生されているのかを考えるうえで、まずはサブスクリプション型の音楽視聴環境が整備されたことは無視できない。

それまでのレコード・カセット・CDのような物理的な「容器」が必要だと、物流コストが掛かってしまう。聴いてもらいたくても、その売り場づくりが難しいことになってしまう。

それに対し今は通勤途中の電車の中で、エクアドルのトップ50が聴けてしまう時代なのだ。具体的には「真夜中のドア~stay with me」はインドネシアのYoutuber レイニッチのカバー動画からヒットしているのだが、これもインドネシアで日本の音楽を手軽に聴ける状況がなければ起きなかった現象だ。

またYoutubeをはじめ、動画投稿サイトとの親和性の高さも外せないだろう。「summertime」はTikTokで本楽曲を使った投稿数が270万投稿に及び、この楽曲の歌詞の歌い出し部分「君の虜に(kimi No Toriko)」はTikTok流行語大賞2020を受賞している。

四畳半から摩天楼へ、そもそも “シティポップ” とはなにか?


では、そもそもシティポップとはなんなのか? という疑問―― 主観で申し訳ないのだが僕がリアルタイムでこれらの曲を聴いていた時には、あまり使われる言葉ではなかった気がする。寧ろ「ニューミュージック」という言葉が使われていた覚えがある。

では何が「新しい」音楽なのか? それまで日本国内では、歌謡曲や演歌のように例外はあるが、基本はアメリカのフォークやロックを源流とする音楽、比較的シンプルなコード進行で曲が作られていた。

また歌われる内容も等身大の自分、内的描写、心象風景、リアルな情景描写が多かった。これに対し「ニュー」ミュージックはいわゆるAOR(海外ではACアダルト・コンテンポラリー)やサザンロック、ソウルミュージックなどの影響を受け、ジャズなどでよく使われる251進行や7th以降のテンションコードを多用より洗練されたコード進行を取り入れ、さらにリズムは8ビートから16ビートへの細分化(ダンスミュージック化)へと変化。

さらに歌われる内容も外向きの開放感や異国の雰囲気をまとったものが増えた。それまでの近所の喫茶店や銭湯から、一気にニューヨークの摩天楼や西海岸の風へ軸足を移したわけだ。これら複数の要因がそれまでの音楽と比べ「ニュー」ミュジックだったのではないかと推察できる。

シティポップは2020年代型へ!


音楽含め文化・芸術は常に既存のものに対するカウンターが生まれる。

1980年代コンピュータが本格的に音楽制作に使われ始め、機械的な打ち込みの音楽が流行ると、1990年代はアコースティック・生音が好まれ、その最終到着駅がMTVアンプラグドに至るわけだが、今回の海外でのシティポップも10年前に遡ると仮説が立てられるのではないか? と僕は考えている。

10年前といえば、世の中はEDMの流行の真っ盛りでした。このEDMの音楽的な特徴として挙げられるのが、「DJに誘導される強烈なアッパー(多幸)感」そして「サビでのボーカル不在」だと思う。一方で、これに対しての揺り返しとして、シティポップが持っている「自分主体の曲の味わい方」「圧倒的サビメロ」の存在が、今のリスナーに刺さっているのではないかなぁ、と考えている。


シティポップ―― それは精一杯背伸びをして “オシャレ” を追い求めた青春の1ページを彩るサウンド。その名曲の数々をライブとトークとリクエストで満喫する、interfmのラジオ番組『Golden Time Age CLUB』とのコラボレーション『オレたちの青春! シティポップしばり!! ~松原みきと大瀧詠一とシュガーベイブと~』を開催します。

トークゲストに、YMO、サザンオールスターズ、ウルフルズ他を手がけた音楽プロデューサー・藤井丈司さんを迎え、「シティポップって一体何だ!?」を徹底追求します。また、レディ・ガガとも共演した歌姫・KIMIKAによる「泣けるシティポップ~荒井由美しばり~」&「泣けるシティポップ~女性シンガーしばり~」のライブステージも楽しめます。

さらに、会場でしか飲めない番組MCアンジャッシュ児嶋一哉さん考案の “謎ドリンク”「青春甘酢っぱスペシャル」も登場。こちらもお楽しみに。


■ オレたちの青春! シティポップしばり!! ~松原みきと大瀧詠一とシュガーベイブと~
開催日:2022年4月26日(火曜)
開場:18:00
開演:19:00
料金:3,500円(税込)
出演:藤井 丈司(ミュージシャン・音楽プロデューサー)/ 浅田 祐介(ミュージシャン・音楽プロデューサー)
ライブ:KIMIKA
主催:Golden Time Age CLUB、Re:minder、ヒビノ株式会社

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2022.04.16
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カタリベ
1968年生まれ
浅田祐介
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