4月12日

ブランキー・ジェット・シティのデビューアルバムにあふれる真っ直ぐなエネルギー!

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ブランキー・ジェット・シティのデビューアルバム「レッド・ギター・アンド・ザ・トゥルース」がリリースされた日
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photo:OKMusic  

唯一無二の3ピースロックンロールバンド、ブランキー・ジェット・シティ


ブランキー・ジェット・シティ。その名前を聴いただけで、もう一気に幸福感に包まれてしまう。曲を聴けば、イチ音からぶっ飛んでしまう。これって何? 愛だろ、愛。―― と、ブランキストの私としては、原稿を書きながらもブランキーへの愛を叫びたくなってしまう。

彼らの音楽について語ろうとするとき、どんな言葉も陳腐に聞えてしまって、音楽ライターとしては本当になんとも… な気持ちになってしまう。それだけ彼らの音楽は言葉に尽くせないほどかっこ良くて、最高で、唯一無二の3ピースのロックンロールバンドなのだ。

今回はそんなご機嫌なロックバンド、ブランキー・ジェット・シティ(以下、ブランキー)のデビューアルバム『レッド・ギター・アンド・ザ・トゥルース』について書いていきたいと思う。

圧倒的な存在感、6代目のグランドイカ天キング


この作品『レッド・ギター・アンド・ザ・トゥルース』を語る時、どうしても避けて通れないのが、1989年~90年にTBSの深夜に放送された音楽番組『三宅裕司のいかすバンド天国』、通称イカ天の話だ。毎週さまざまなアマチュアバンドが出演し、勝ち抜いたバンドがメジャーデビューへの道を掴んでいった。ちなみに、BEGINやたま、マルコシアス・バンプもイカ天出身だったりする。

そしてブランキーは、6代目のグランドイカ天キングに輝いた。

ボーカル&ギターの浅井健一ことベンジー、ベースの照井利幸、ドラムの中村達也の3人が初めて番組に登場したときの衝撃は今でも忘れられない。タトゥーの入ったいかつい風貌と、多くを語らない独特の空気(もちろん愛想がないとか態度が悪いということはけっしてない)。

そんな3人に誰もが「ただ者じゃない… とんでもないバンドが出てきたぞ」と息をのんだ。もちろん毎回、演奏は鳥肌もの。ベンジーの独特な歌詞と研ぎ澄まされた歌声、そして鋭いギターの音は胸に刺さった。ドラムの達也のリズムは破壊力があっていつも大爆発。ベースの照井の音は、とんでもなく気合いが入っていて重厚だった。

メジャーデビューアルバム「レッド・ギター・アンド・ザ・トゥルース」


さて、このイカ天からメジャーデビューを果たした彼らが満を持してリリースしたデビューアルバムが『レッド・ギター・アンド・ザ・トゥルース』だ。それがどうイカ天と繋がるかというと、この作品の10曲中5曲がイカ天で披露した曲なのだ。

収録曲の「CAT WAS DEAD」、「僕の心を取り戻すために」、「不良少年のうた」、「狂った朝日」、「MOTHER」は、イカ天出演時に演奏した名曲たち。デビューしたばかりのアーティストが作ったアルバムとは思えないほど、“とんでもない作品”(これで2回目!)なのだが、実は本人たちは後に作品を振り返り、あまりサウンドに満足していないというような発言を残しているそう。

それを証明するかのように1995年のベストアルバム『THE SIX』では、収録曲のうちの4曲が“NEW VERSION”として新しく収録されている。

ライブバンドこその進化、どんどん磨かれていった名曲たち


ただ、この “満足していない” という言葉は、個人的にはブランキーにとって、そんなに大それた話でもないような気がしている。だって彼らはライブバンドであり、日々、ライブを重ねることで進化していったバンドでもあるからだ。

ライブをする中で、どの曲たちも、どんどん素晴らしいものへと仕上がっていくのは当然であり、振り返った時に “もっとかっこ良くしたい” と思うのも、また当たり前のことのような気がする。デビュー当時の曲たちが、より素晴らしい曲に成長していくのはとてもポジティブで、素晴らしいことではないだろうか。

2000年の横浜アリーナでの解散ライブでも、このアルバムから「CAT WAS DEAD」、「僕の心を取り戻すために」、「不良少年のうた」が披露されており、どれほど名曲が揃ったアルバムだったか分かるはずだ。

ブランキーの原点、デビューアルバムに込められた透き通るほどの純粋さ


進化した曲たちはもちろん超かっこいいけれど、ただ時々はデビューアルバムの彼らにも会いたくなる。ベンジーの声も、達也さんのドラムも、照井さんのベースにも、ほとばしる若さと、透き通るほどの純粋さが詰まっている。

仮に本人たちにとって少し未完成な形だったとしても、当時の生々しさやストレートな気持ちは痛いほど伝わってくるこの作品は、とても素晴らしいものだと思う。そして何よりどの時代でも変わらない音楽に対する真っ直ぐな姿勢と、ブランキーの音楽の原点がこのアルバムには詰まっている気がする。

そして今、個々で活動する3人も変わらず、いつだって真っ直ぐだ。そんなブランキーと共に時代を過ごせたことが、私にとって最高の宝物であり誇りでもある。彼らブランキー・ジェット・シティの音楽は、これからも心の中で生き続けていく。



2021.04.12
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カタリベ
1971年生まれ
村上あやの
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