10歳ぐらいだろうか。
ふたりの女の子が海辺で遊んでいる。
長い髪をなびかせながら、
手を繋ぎ浜辺を走る。
太陽が笑い、水面はキラキラと、
少女達の美しい未来や幸せを約束している。
女の子は砂浜に座り込んで、
約束された未来を信じて、
ぼーっと空を見上げたり、
恋人同士のように寄り添ったり。
なんの不安もなく、
お互いに、自分も相手も同一に思っている。
しかし、友情は成長と共にかたちが変わってしまうもの。
女の子からやがて女性へと、その友情を描いた映画、ベット・ミドラーの「フォエバー・フレンズ(原題:Beaches)」
この映画を観たのはかれこれ20年くらい前。
ラストシーンに流れる「愛は翼にのって(Wing Beneath My Wings)」
哀しくも未来の明るさに感動した記憶が…
女の子が女性に変わる頃、
恋愛で異性に忙しい。
やがて、自分の悲しみは彼女の悲しみ。
それぞれの悲しみを理解出来るようになると
俄然、女の友情はめちゃくちゃたのしくなる。
私もそうだった。
8歳頃の親友は従姉妹のとしこちゃん。
よく2人で井の頭公園で遊んだ。
おば様の作ってくれたコンビーフのオムレツ!
とっても美味しかった。
その後、彼女の両親の離婚でいきなり会えなくなった。
あるきっかけで40年ぶりに再会した時、
私の住む街を憶えていて、その路線に乗る度、
私との偶然を期待したと言っていた。
その次は中学で隣の席のひでこちゃん。
高校では恵子さん。
そして、大人になってから…
いろいろな出来事の後には、
真実の恋のような真実の友情がいつのまにか目の前にあった。
それを実感したのはつい最近。
孫を持つ身となってから!
結局、友情はダンスのように
クルクル展開していた。
友情に結論はなく、
いつまでも浜辺を走り、空を見上げたり。
ベット・ミドラーの「フォエバー・フレンズ」のように。
2017.01.30
YouTube / RHINO
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