Re:minder の新感覚イベントがスタート
ここ数年、コロナ禍の反動で、リアルな体験や、誰かと感動や興奮を共有することの価値が見直され、今もその需要が右肩上がりで伸びている。多くの音楽ライブは盛況で、メジャースポーツ興行は高水準の集客を維持している。 一方で、音楽や映像作品がサブスクで楽しめる時代となり、過去の作品も新作・新曲と同列に消費されるようになった。2000年代に生まれた若者が昭和の映像や音楽に触れることはもはや当たり前のことなのだ。
この2つの流れを踏まえ、ココロ踊る音楽メディア『Re:minder - リマインダー』が手掛ける新しい体験型イベントが2025年12月5日(金)、東京・渋谷のLOFT9 Shibuyaで開催される。タイトルは『昭和アニソン大合唱 vol.1』── 果たしてこれはどんなイベントなのか?
観客は座ったままアニソンを合唱 ?
まず確認しておくと、この『昭和アニソン大合唱 vol.1』は、ミドル世代の男女がステージに並んでアニソンを歌い、“懐かしいですねえ。あの頃は良かったですね。皆さん、これからも健康には気を付けて頑張りましょう” と共感し合うイベントではない。それじゃない。
『昭和アニソン大合唱 vol.1』は、トークや映像の上映を交えながら、共感性の高い昭和のアニソンとコミットするイベントだ。 会場となるトークライブハウスLOFT9 Shibuyaは、同ビル内に単館系の映画館があり、近くにクラブやライブハウス、東急のBunkamura(リニューアル工事中)などが点在する。いわば、情報感度の高い人たちが集まるエリアにある。店内にはステージ、大型スクリーン、DJブースが備わり、それを鑑賞するようにテーブルと椅子が並んでいる。観客は原則着席で、多彩なフード、各種ドリンクを味わいながらトークや映像、パフォーマンスを楽しむスタイルのハコである。

『昭和アニソン大合唱 vol.1』でも、観客は座ったままだ。着席して、生ビールやカクテル、ソフトドリンクで喉を潤し、生ハムやフィッシュ&チップスなどをつまんで、特製スパゲティや絶品カレーなどを頬張る。そんな完全にリラックスした状態で、歌いたいアニソンが流れたときには声を出して一緒に歌うのである。カラオケのようにフルコーラスで必死に歌う必要はないし、知らない曲はスルーでいい。自分が主役になれるけれど、誰かに注目されるわけでもないから気が楽だ。踊る必要もない。アニソン系クラブイベントには抵抗がある人も気負いなく参加できる。
vol.1のテーマは1970年代のアニメソング
記念すべき第1回となる今回は “1970年代のアニメソング” を特集する。となると、気になるのは、どんな曲を歌うのか? という点だろう。
現段階ではセットリストは発表されていない。そこで、日本の1970年代アニメ作品には主にどんなものがあったかを確認しておこう。
▶︎ 1970年:あしたのジョー / 昆虫物語 みなしごハッチ / キックの鬼 / いなかっぺ大将 / 魔法のマコちゃん
▶︎ 1971年:天才バカボン / アパッチ野球軍 / 国松さまのお通りだい / ルパン三世

▶︎ 1972年:樫の木モック / 海のトリトン / 魔法使いチャッピー / デビルマン / 科学忍者隊ガッチャマン / ど根性ガエル / マジンガーZ
▶︎ 1973年:バビル2世 / ミクロイドS / 新造人間キャシャーン / ドロロンえん魔くん / エースをねらえ! / 侍ジャイアンツ / キューティーハニー
▶︎ 1974年:アルプスの少女ハイジ / 魔女っ子メグちゃん / ゲッターロボ / グレートマジンガー / はじめ人間ギャートルズ / 宇宙戦艦ヤマト / てんとう虫の歌 / カリメロ

▶︎ 1975年:フランダースの犬 / まんが日本昔ばなし / 勇者ライディーン / ラ・セーヌの星 / ガンバの冒険 / ゲッターロボG / 宇宙の騎士テッカマン / タイムボカン / 鋼鉄ジーグ / UFOロボ グレンダイザー / 一休さん
▶︎ 1976年:母をたずねて三千里 / 超電磁ロボ コン・バトラーV / キャンディ♥キャンディ / ポールのミラクル大作戦 / ドカベン
▶︎ 1977年:タイムボカンシリーズ ヤッターマン / 惑星ロボ ダンガードA / 超電磁マシーン ボルテスV / アローエンブレム グランプリの鷹 / 新・巨人の星 / 無敵超人ザンボット3
▶︎ 1978年:魔女っ子チックル / 宇宙海賊キャプテンハーロック / 闘将ダイモス / SF西遊記スタージンガー / 未来少年コナン / はいからさんが通る / 銀河鉄道999
▶︎ 1979年:花の子ルンルン / サイボーグ009 / ドラえもん / ザ☆ウルトラマン / 機動戦士ガンダム / ベルサイユのばら
―― そう、『あしたのジョー』から『機動戦士ガンダム』『ベルサイユのばら』までが1970年代アニメに含まれる。カップヌードルとのコラボで話題の『チャージマン研!』も該当する。濃厚な作品名ばかりである。つまり、イベントでは、これらの作品の主題歌、エンディング曲のうちの何十曲かを合唱するのである。『昭和アニソン大合唱 vol.1』は、上記ラインナップを見てワクワクした人なら、確実に楽しめるイベントになりそうだ。
クリィミーマミの主題歌をカバーした新井ひとみ(東京女子流)が出演
繰り返すが、『昭和アニソン大合唱 vol.1』は、ただ単に昔のアニソンを懐かしむ集まりではない。昭和フォーエバーや青春プレイバック的なノリとも違う。あくまで2020年代後半の視座から昭和アニソンを再評価し、その価値を確認し、未来へとつなげることを目指している。つまり、昭和リアタイ層だけではなく、サブスクや配信でリアルタイムに昭和アニソンを楽しんでいる若い世代も歓迎するのだ。
そして、世代間をつなぐ橋渡し役として、東京女子流のメンバーでもある新井ひとみが “昭和カルチャー研修生” として参加する。ソロ活動では『魔法の天使クリィミーマミ』の主題歌「デリケートに好きして」をカバーするなど、レトロカルチャーに関心を持つ現役アイドルとのトークセッションは、昭和世代にとって新鮮すぎる驚きとなるだろう。
メリハリのあるプログラムで昭和アニソンを堪能
イベントは3部構成である。
▶︎ 第1部:セツナ系エンディングを深掘り昭和アニメのオープニング曲は爆上げ調であることが多かったのに対し、エンディング曲は切ない気分になるもの、哀愁を感じるものが多かった。たとえば『宇宙戦艦ヤマト』の場合、オープニングは交響曲風の熱唱曲だが、エンディングは哀切なメロディが胸に残る「真っ赤なスカーフ」だった。ゲストを交えてこのテーマを掘り下げつつ、該当する曲を流して、切なく?合唱していく。
▶︎ 第2部:みんなで観よう「ルパン三世」神回上映マニアには高く評価されながらも、低視聴率で打ち切りとなった『ルパン三世』の第1シリーズ。そのなかでも “神回" とされる第5話「十三代五ヱ門登場」を大画面で上映する。事前にチェックポイントを確認した上で、映画館さながらの臨場感でじっくり味わえる企画だ。石川五ヱ門が初めてスゴ技を披露するシーン、ルパン&次元大介との初遭遇、峰不二子とのカラミなど見どころ満載。そのゾクゾクを会場全体で共有するのだ。これは貴重な体験になる。もちろん、ルパンを彩る音楽にもスポットを当てる。
▶︎ 第3部:昭和アニソンDJタイム(コスプレ声ちゃん)イベントのクライマックスとなるのが、ノンストップ合唱の時間だ。アニソン&特ソンDJのアイコン的存在で、メディア露出も多い “コスプレ声ちゃん” が登場。1970年代のアニソンをプレイしまくる。ここでも、立ったり踊ったりは強制されない。自分の好きなように歌うスタイルだ。歌詞のサポートがあるので覚えていなくても問題ナシ。思い入れの強い曲を大勢で一緒に歌う快感を味わってほしい。
《公演概要》
昭和アニソン大合唱 vol.1
▶ 開催日時:12月5日(金)18:00 OPEN / 19:00 START
▶ 出演者:新井ひとみ(東京女子流)、コスプレ声ちゃん、DJ BLUE ほか
▶ チケット:
ライブポケットにて抽選販売受付中(10/1 18:00〜10/14 23:59)
▶ 料金:前売 ¥4,980 / 当日 ¥6,000(税込み)*ワンドリンクオーダー要
▶ 会場:LOFT9 Shibuya(東京都渋谷区円山町1-5 KINOHAUS 1F)
▶ 主催:Re:minder club(昭和アニソン大合唱実行委員会)
2025.10.02