その当時に本当に良いなと思って聴いていた曲でも時が経つと記憶の彼方に埋もれていってしまう… 決して忘れてしまった訳ではないけれども普段は思いださない曲… 誰もそんな曲を持っていると思う。
大学時代の友人と偶然見つけた昭和ムード満載のカラオケスナックで昭和の曲を聴きながら「あの頃」の電目を捲っていくと曲名とともに町田義人の文字が飛び込んできた。あの頃あれだけ好きな曲だったのに完全に記憶の彼方に埋もれていた。
「戦士の休息」は角川映画『野性の証明』の主題歌でオリコン最高位6位、累計売上29.5万枚を記録した。ニット帽にサングラスというスタイルの町田義人も印象に残っているが、この映画の高倉健のカッコ良さと薬師丸ひろ子の可憐さは今でも色褪せることはない。陸上自衛隊特殊部隊とそれを巡る陰謀に翻弄される二人を描いた映画だったが、健さんは制服であればどんな制服でも似合ってしまうなぁとあらためて思ってしまう。薬師丸ひろ子は当時も人気で、それ故に角川映画の常連になったと思うのだが、大女優になった今でもどこか仕草が可愛いのはこの頃と変わらないような気がする。
町田義人はR&B路線の強い「ズー・ニー・ヴー」のボーカルでもあったので、この曲もそれっぽいのだが今あらためて歌ってみると歌詞が実に演歌っぽい。我々世代から上にとっては非常に心地良い。「ああ~目蓋を開くな…」の歌詞とメロディーは泣かせるのだが、同時にカラオケでの聴かせどころでもある。非常にカッコ良いサビである。歌うのならくれぐれも声がひっくり返らないように注意したいところで、ここをカッコ良く歌いきれれば少々しくじっても許されるくらいのカッコ良いサビだと思う。
でも、「男は 誰も皆... 」のところでチャールズ・ブロンソンが出ていたマンダムのCMも同時に思い出してしまうのは俺だけだろうか… そう言えば、学生の時にこれを十八番にしていた先輩がいらっしゃった。今は故郷に戻られているがお元気だろうか…
戦士の休息 / 町田義人
作詞:山川啓介
作曲・編曲:大野雄二
発売:1978年(昭和53年)8月10日
2016.04.17
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