1975年 11月5日

松原みきの音楽と名盤がいま甦る!若者を惹きつけて拡張するアナログレコード市場

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松原みきのシングル「真夜中のドア〜stay with me」発売日 
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アナログレコードで新たな音楽の楽しみ方を満喫


日本レコード協会が、2025年の日本国内におけるアナログレコードの生産額が80億円を突破したことを発表した。5年連続でのプラス成長で、80億円という金額は1988年以来37年ぶりの大台だという。しかも、アナログレコードの生産額は2020年から急速に伸びており、2025年の売り上げは実に5年前の4倍。このことを考えても、凄まじいまでの急成長ぶりである。

近年では、人気のアーティストが新作を発表する際にも、配信やCDに加えアナログ盤でのリリースも同時に行われるケースが多い。さらに、これらのアナログレコードを購入する層は若い音楽リスナーが中心で、若者世代はストリーミングと並行して、好きなアーティストのレコードを所有し、新たな形での音楽ライフを楽しんでいると分析されている。

アナログレコードで音楽を購入するということは、家にあるオーディオセットの前で音楽と向き合いながらじっくりと楽しむことにつながっていく。このことだけでもサブスクのもつ利便性とはまた別の形で、リスナーが新たな音楽の楽しみ方を満喫していることが見えてくる。

そして、アナログ人気のもう1つの要因は2020年頃から盛り上がったシティポップのブームとも関連性がある。人気が再燃したシティポップの名曲群は、1970年代、1980年代のアナログレコード全盛時代に作られた作品が多い。この時代のリスナーはもちろん、この頃まだ生まれていない若者層も、フィジカルで所有し音楽を楽しもうと考えているようだ。

MUSIC AWARDS JAPAN 2025では3部門にノミネート


そんなアナログブーム再燃の真っ只中である2026年、松原みきのカタログキャンペーンが4月22日よりスタートした。シティポップブームの火付け役となった「真夜中のドア〜stay with me」の人気については、最早ここで語るまでもないだろう。昨年のMUSIC AWARDS JAPANでは「Top Global Hit From Japan」「Top Japanese Song in North America」「Top Japanese Song in Latin America」の3部門でノミネートされており、この曲が世界中で愛されていることの確かな証明となっている。

ともあれ、「真夜中のドア〜stay with me」のグローバルヒットが話題になったのは2020年。Apple Musicで世界92ヵ国のJ-POPランキングでTOP10入りして大きな話題を呼んだが、あれから6年近く経ってもいまだ人気は衰えず、2024年にはSpotifyの累計再生回数がついに3億回、2026年4月現在では4億7千万回を超えている。



時間をかけて人々に浸透していった「真夜中のドア〜stay with me」


こういった人気を背景に、「真夜中のドア〜stay with me」のシングル盤による復刻がなされたのが2021年。2022年には12インチシングルの形状で、オリジナルバージョンのほか、2003年に日本屈指のエンジニア、D.O.I.がリミックスしたバージョンも収録。シティポップ人気の高まりとともに、「真夜中のドア〜stay with me」のアナログレコードにも注目が集まっていったことがわかる。

今ではよく知られている事実だが、「真夜中のドア〜stay with me」の発売タイミング(1979年)でのチャートアクションは、それほど大きなものではなかった。オリコンシングルチャートでの最高順位は28位、同社の調べによる売上枚数は10万4千枚だった。だが、TOP30止まりの楽曲が10万枚のセールスを超えており、TOP100に18週間もいたことを考えると、時間をかけてじわじわと人々に浸透していった楽曲であったことがわかる。

その理由は、最初から純粋に楽曲のクオリティの高さと、松原のボーカルの魅力あってのもの。加えて、時代に対しては楽曲が洗練されすぎていたため、人々に浸透するまでに時間がかかっていることも挙げておきたい。だがその洗練度合いゆえに、時が経って音楽のトレンドが目まぐるしく入れ替わっても、風化せず常に魅力的なスタンダードナンバーとなり得たのだ。

アルバムアーティスト松原みきの魅力


今回の松原みき『2026カタログキャンペーン』では、「真夜中のドア〜stay with me」の復刻版シングルをはじめ、キャニオン時代のアルバム10タイトルがLPサイズのアナログレコードでリリースされる。1980年1月21日発売のファーストアルバム『POCKET PARK』から、1985年6月21日発売の『LADY BOUNCE』まで、オリジナルアルバム8枚のほか、カバーアルバム『BLUE EYES』とベストアルバム『Paradise Beach』を加えた10作品。どれも高水準の内容で、作家陣や参加ミュージシャンも何れ劣らぬ豪華メンバーだ。

例えばセカンドアルバム『Who are you?』では、作曲・編曲に松任谷正隆や鈴木茂、杉真理らを迎え、演奏メンバーも林立夫、松原正樹、高水健司、難波弘之、岡沢章ら錚々たるメンバーが連なっている。また、3作目の『Cupid』では全曲を大村雅朗がアレンジ。モータウン所属のファンクバンド、ドクター・ストラットが演奏に参加したブラックミュージック色の強いアルバムになっている。なお、このドクター・ストラットは続く4作目の『Myself』で全曲アレンジのほか演奏にもほぼ全面参加している。



5作目の『彩』からは少し方向性が変わり、松原自身の作詞・作曲作品が増えていく。7作目の『cool cut』では元・四人囃子の森園勝敏がほぼ全曲の作編曲を手掛けロックテイストに接近。キャニオンでのラスト作『LADY BOUNCE』ではカシオペアの向谷実がサウンドプロデュースを手掛け、松下誠、鳥山雄司、神保彰、山木秀夫といった錚々たるメンバーがプレイヤーに名を連ねている。

現在、和フュージョン人気で注目が集まるミュージシャンたちの楽曲や演奏に十分に対応できるボーカルの力を備えているのはもちろんだが、この半年前にはジャズスタンダードのカバーアルバム『BLUE EYES』(1985年)が発売されており、デビュー前に自身が目指していたジャズシンガーへのアプローチがなされていたようだ。

こうした松原みきの音楽面での変遷を辿りながら、アナログレコードで聴いていくのもまた一興。松原みきが生前に残した作品群は、どれも高いクオリティを誇り、経年変化に耐えうる名曲揃いである。ぜひ、この機会に彼女の遺した音楽の魅力に触れていただきたい。


Information

松原みきの2026カタログキャンペーンがスタート。先着で「シングルディスコグラフィーステッカーシート」をプレゼント!

▶ 実施期間:2026年4月22日(水)〜 特典がなくなり次第終了
▶ キャンペーン内容:実施店舗にて対象商品をご購入のお客様に、先着で「シングルディスコグラフィーステッカーシート」を進呈。
▶ 特典仕様:1アイテム(絵柄1種)、全対象商品共通となります。
▶ 実施店など詳細:
https://miki-matsubara-45th.ponycanyon.co.jp/

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2026.04.30
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