そんなアナログブーム再燃の真っ只中である2026年、松原みきのカタログキャンペーンが4月22日よりスタートした。シティポップブームの火付け役となった「真夜中のドア〜stay with me」の人気については、最早ここで語るまでもないだろう。昨年のMUSIC AWARDS JAPANでは「Top Global Hit From Japan」「Top Japanese Song in North America」「Top Japanese Song in Latin America」の3部門でノミネートされており、この曲が世界中で愛されていることの確かな証明となっている。
ともあれ、「真夜中のドア〜stay with me」のグローバルヒットが話題になったのは2020年。Apple Musicで世界92ヵ国のJ-POPランキングでTOP10入りして大きな話題を呼んだが、あれから6年近く経ってもいまだ人気は衰えず、2024年にはSpotifyの累計再生回数がついに3億回、2026年4月現在では4億7千万回を超えている。
時間をかけて人々に浸透していった「真夜中のドア〜stay with me」
こういった人気を背景に、「真夜中のドア〜stay with me」のシングル盤による復刻がなされたのが2021年。2022年には12インチシングルの形状で、オリジナルバージョンのほか、2003年に日本屈指のエンジニア、D.O.I.がリミックスしたバージョンも収録。シティポップ人気の高まりとともに、「真夜中のドア〜stay with me」のアナログレコードにも注目が集まっていったことがわかる。
今ではよく知られている事実だが、「真夜中のドア〜stay with me」の発売タイミング(1979年)でのチャートアクションは、それほど大きなものではなかった。オリコンシングルチャートでの最高順位は28位、同社の調べによる売上枚数は10万4千枚だった。だが、TOP30止まりの楽曲が10万枚のセールスを超えており、TOP100に18週間もいたことを考えると、時間をかけてじわじわと人々に浸透していった楽曲であったことがわかる。
今回の松原みき『2026カタログキャンペーン』では、「真夜中のドア〜stay with me」の復刻版シングルをはじめ、キャニオン時代のアルバム10タイトルがLPサイズのアナログレコードでリリースされる。1980年1月21日発売のファーストアルバム『POCKET PARK』から、1985年6月21日発売の『LADY BOUNCE』まで、オリジナルアルバム8枚のほか、カバーアルバム『BLUE EYES』とベストアルバム『Paradise Beach』を加えた10作品。どれも高水準の内容で、作家陣や参加ミュージシャンも何れ劣らぬ豪華メンバーだ。
例えばセカンドアルバム『Who are you?』では、作曲・編曲に松任谷正隆や鈴木茂、杉真理らを迎え、演奏メンバーも林立夫、松原正樹、高水健司、難波弘之、岡沢章ら錚々たるメンバーが連なっている。また、3作目の『Cupid』では全曲を大村雅朗がアレンジ。モータウン所属のファンクバンド、ドクター・ストラットが演奏に参加したブラックミュージック色の強いアルバムになっている。なお、このドクター・ストラットは続く4作目の『Myself』で全曲アレンジのほか演奏にもほぼ全面参加している。