Re:minder club が主催する体験型イベント『昭和アニソン大合唱 vol.1』が12月5日、今週の金曜日にいよいよ開催される。イベントにピッタリな3曲ということなら、まだまだあるぞ!今回はかの『週刊少年ジャンプ』から生まれたアニメ特集だ。1980年代以降、『キン肉マン』や『ドラゴンボール』に始まり『鬼滅の刃』に至るまで、ジャンプの連載漫画がアニメ化され大ヒットした例は数えきれない。そしてもちろん、1970年代にも珠玉のジャンプアニメがあり、珠玉のテーマソングがあったのだ!
ロックバンドのメンバーだった石川進の歌の巧さが生かされた「ど根性ガエル」 ど根性ガエル / 石川進、荒川少年少女合唱隊 ・作詞:東京ムービー企画部
・作曲:広瀬健次郎
・1972年10月7日〜1974年9月28日『ど根性ガエル』(TBS系)オープニングテーマ
ある日、中学2年のひろしが転んだ拍子に、カエルのピョン吉がひろしのシャツに貼り付いた!平面ガエルの誕生である。しかもピョン吉はとんでもないど根性の持ち主だった。かくしてひろしとピョン吉の奇妙な共同生活が始まっていくのであった。
そう、吉沢やすみ原作の『ど根性ガエル』。あの手塚治虫も絶賛したという “平面ガエル” のアイデアは大人気を博し、その後も再アニメ化、実写ドラマ化を経て、初登場から半世紀以上経った今も、ピョン吉Tシャツが販売されているという驚異の事実。ひろしの担任・町田先生が、嘆かわしいことがあったときに決まって発する “教師生活25年、こんなに◯◯なことはない!” という名セリフがあるが、ピョン吉人気の息の長さは町田先生の教師人生をはるかに超えてしまった。
このテーマ曲を歌う石川進と作曲者の広瀬健次郎は、1960年代にモノクロ版『オバケのQ太郎』でコンビを組み、「オバQ音頭」が1966年の日本レコード大賞童謡賞を受賞するという栄誉に浴しているが、『ど根性ガエル』の主題歌でも息のあったところを見せている。
冒頭は「♪ピョコン ペタン ピッタンコ」と、ほのぼのとしたコミックソングの雰囲気で始まるが、「♪この世で一匹!」を合図にメロディーに加速がつき、ラストの「♪ドッコイ生きてる シャツの中」まで一気呵成にど根性で歌い切るのみ!注意してほしいのは、かつてはロックバンドのメンバーだった石川進の歌の巧さが生かされたメロディーが随所に配されているということ。
例えば「♪この世で」は朗々と、しかしその直後の「一匹!」は一転してコミカルに。そして「♪ドッコイ生きてる」はちょっと演歌調で、直後の「♪シャツの中」は朗々たるフィニッシュを。とまあ、そんな細かいことはさておき、みんなで楽しく元気に歌えればそれでいいんです!
VIDEO
水木一郎アニキの代表曲「マジンガーZ 」 マジンガーZ / 水木一郎 ・作詞:東文彦
・作曲:渡辺宙明
・1972年10月23日〜1974年9月1日『マジンガーZ』(フジテレビ系)オープニングテーマ
言わずと知れたレジェンドアニソン歌手・水木一郎アニキの代表曲。いや、1970年代アニソンの代表曲といっても過言ではないだろう。1960年代を代表する巨大ロボットアニメが横山光輝の『鉄人28号』だとするならば、1970年代は永井豪の『マジンガーZ』によってブームが高らかにスタートしたといえる。
当初『マジンガーZ』の主題歌には「Zのテーマ」という曲が用意されていた。しかし東映サイドから “パンチに欠ける” という意見が出されたことを受け、急きょ作られたのが「♪空にそびえる くろがねの城」で始まるこの曲だった。文字通り、パンチの効いたこの曲を速攻で作り上げた渡辺宙明はまさにグレートだ!
さて、この「マジンガーZ」の歌い方だが、冒頭の「♪空にそびえる くろがねの城」からしばらくは闘志を秘めつつ、静かに歌い出してみよう。そう、このあたりは主人公の兜甲児がホバーパイルダーに乗り込み、戦いにおもむくまでの時間といえる。そして、「♪正義の心を パイルダー・オン」からは、パイルダーとマジンガーZが合体し、戦いの火ぶたが切って落とされる気持ちで歌うんだ。「♪とばせ鉄拳! ロケットパンチ」「♪今だ だすんだ ブレストファイヤー」はまさにロボット同士の激闘。いやもう、こうして歌詞を書いているだけでも燃えてくる。ラストはもちろん「♪マジンガー ゼェェェット」と雄叫びだ!
VIDEO
読売ジャイアンツの応援歌として愛唱されている「王者!侍ジャイアンツ」 王者!侍ジャイアンツ / ロイヤルナイツ ・作詞:梶原一騎
・作曲:政岡一男
・1973年10月7日〜1974年9月29日『侍ジャイアンツ』(日本テレビ系)後期オープニングテーマ
ハイジャンプ魔球、大回転魔球などを繰り出し、ライバルたちを相手に破天荒な活躍を見せる主人公、番場蛮。その型破りなキャラクターは、野球に興味がなかろうが、アンチ巨人だろうが、1970年代の少年少女を夢中にした。
そもそも威張った奴が大嫌いな番場蛮が巨人軍に入団したのは、巨人という大きなクジラを腹の中からブチ破るため。やがて、そんなことよりも野球の素晴らしさや、ライバルとの真剣勝負に目覚めた番場蛮は、真の “サムライ” へと成長していく。そんなタイミングで登場した2番目のオープニングテーマがこの「王者!侍ジャイアンツ」だった。
原作者の梶原一騎が直々に書いた歌詞は、一寸の隙もない格好良さを持つ、漢(おとこ)の讃歌である。現在に至るまで読売ジャイアンツの応援歌としてたびたび愛唱されているのもむべなるかな。「♪鉄の左腕の折れるまで 熱い血潮の燃え尽きるまで」「♪野球地獄で 男をみがけ」と、梶原節と言いたくなる熱い歌詞が続くが、個人的には「♪灰になっても とぶ火の鳥さ」が心に響く。
この『侍ジャイアンツ』が放送されていた頃、同じく梶原一騎(高森朝雄名義)原作の『あしたのジョー』の連載が完結を迎える前だったのだが、梶原一騎の中では “矢吹丈はラストで灰になる” という予感がどこかにあったのかも知れない。
VIDEO 《公演概要》 昭和アニソン大合唱 vol.1 ▶ 開催日時:12月5日(金)18:00 OPEN / 19:00 START
▶ 出演者:新井ひとみ(東京女子流)、コスプレ声ちゃん、DJ BLUE
▶ チケット:
ライブポケットにて前売券発売中 ▶ 料金:前売 ¥4,980 / 当日 ¥6,000(税込み)*ワンドリンクオーダー要
▶ 会場:LOFT9 Shibuya(東京都渋谷区円山町1-5 KINOHAUS 1F)
▶ 主催:Re:minder club(昭和アニソン大合唱実行委員会)
▶映像提供:株式会社トムス・エンタテインメント
▶ イベント・フェスのコラム一覧はこちら!
2025.12.03