2022年 10月12日

40周年!早見優「Affection 1」キラキラが詰まったパッションフルーツの魅力

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早見優のベストアルバム「Affection ~YU HAYAMI 40th Anniversary Collection~」がリリースされた日
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早見優のベストアルバム「Affection」。スピード感あるトキメキ「急いで!初恋」


早見優のデビュー当時は、当然ながらよく覚えている。フレッシュなのだけど大人びていて、最高にキャッチーなのだけど、どこかぎこちなさもあって――。例えるなら、まだ食べたことのない類のパッションフルーツのように、戸惑いとワクワクが詰まったような存在だった。

10月12日に発売される『Affection 〜YU HAYAMI 40th Anniversary Collection〜』は、その複雑なおいしさが味わえる。

そもそも早見優の声は、デビュー曲からアイドルらしからぬ伸びがあった。いわゆる “レーザービーム声” だ。郷ひろみ、荻野目洋子もこの類に入るが、こちらが身構える前に、瞬間でハートを貫くスピード感が物凄い。加えて、早見優のデビュー初期の声は非常にライトだ。その瑞々しさったらもう!!

 キミの香り 深呼吸
 SWEET SWEET SWEET……

デビューシングル「急いで!初恋」は、窓から降り注ぐ朝の光みたい。「急いで!」というタイトルをつけたくなるのも分かる。まさにトキメキが急いでいる!「眩しッ」と思った瞬間、もう脳内に刻まれる、そんなイメージの声だ。だからこそ、40年経った今でも、ふっと口ずさんでしまうのだろう。

声の質だけではなく、元祖バイリンガルアイドルなど、82年組の中でも輝き方がとてもキャッチーだった彼女。しかし、改めて彼女のシングルを続けて聴くと、意外に歌手としての歩みは「急いで」おらず、模索と挑戦の連続だったと知ることができる。



哀愁シリーズの傑作「あの頃にもう一度」


セカンド「Love Light」から4th「あの頃にもう一度」は、敢えて呼ぶなら “哀愁ライン”。彼女のちょっと大人びたイメージをフィーチャーした路線だったのだろう。特にサード「アンサーソングは哀愁」は、大御所阿久悠氏が手掛けたものだが、ものすごく興味深い。彼女の弾けるような生命力、太陽のような明るさとハイトーンボイスをキュッと小さな箱に封印した感じ。聴きながら、閉じ込められた心を見つめるしかないような、不思議な罪悪感とカタルシスを覚えた。

4th「あの頃にもう一度」は、やはり哀愁あるシチュエーションでありながら、

 あなた 追いかけて 追いかけて
 どしゃ降りの中

という突き抜けるような出だしで、彼女の持つ疾走感が炸裂! 初手から胸をグッと絞られる感じで、個人的に大好きだ。

真夏の晴天感全開のイメージが強い彼女。それがどこか翳りを思わせるという意外性では、この哀愁路線こそDISC1の大きな聴きどころかも。



コカ・コーラのCM映像が丸ごと甦る「夏色のナンシー」


哀愁路線を超え、言わずもがな、早見優をスターダムにのし上げたのが5th「夏色のナンシー」。聴けばコカ・コーラのCMごと、まざまざと甦ってくる。

コーラを持ちながら、アメリカンな風景をバックにローラースケートするキラキラした彼女。「恋かな?」の次の歌詞が「イエー!」ではなく「YES!」。「ナンシー」の発音が「ナンスィー」。私はこの曲で、早見優というフィルターを通し、行ったことのないアメリカとハワイを見た!

これ以降「渚のライオン」「抱いてマイ・ラブ」など、スマッシュヒットが続く。「誘惑光線・クラッ!」は確かCMソングだった。なんのCMだっけ―― そうそう、恋コロン髪にもコロンヘアコロンシャンプー! 買った買った! 懐かしくて震える!

発音の良い英語はもちろん、擬音語や擬態語がキャッチーに混ざった、独特のアイドルポップ。その明るく軽やかな世界観は、ただただ心地いい。



作詞・作曲は中原めい子。ロック路線「PASSON」のパンチと開放感


彼女のターニングポイントとなったのが1985年。シングルでいうと、作詞アン・ルイス(Annei名義)、作曲NOBODYの12th「Tonight」だ。

ここからロック路線に突き進む「アクセル踏みます!」感はたまらない。13th「STAND UP」、そして来たキタ! 14th「PASSION」!!

実をつけたばかりの固いパッションフルーツみたいだった彼女が、この「PASSION」でパンチのある果汁が迸るような強さを見せつけてくる。それを書いたのが「君たちキウイ・パパイヤ・マンゴーだね。」の中原めいこ。なんだか運命的だ。音楽の神様ってすごい!

「Fly away!」と叫ぶ部分が、解き放たれる感じで最高に気持ちよくて、何度もリピートしてしまう。

ああ、ストレスが飛んでいく……。



デビュー曲から15th「CLASH」まで一気に聴き、気がつけば私はものすごい開放感に浸っていた。

一気に80年代を駆けめぐり、ポーンと心を高く上げてくれる。スピードは凄いのに、深呼吸を思い出せる、そんな不思議な1枚だ。



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2022.10.11
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カタリベ
1969年生まれ
田中稲
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