5月に配信された「偽愛とハイボール」でブレイク。続いて7月に配信された「100円キッス」も大好評。9月には東名阪ツアー、『SUMMER SONIC 2024』のステージが話題に。10月には『MEGA☆ROCKS2024』『LIVE AZUMA 2024』と立て続けにフェス出演も決定。LET ME KNOWの快進撃はこれからも続いていくだろう。
連載インタビュー “LET ME KNOWの10曲” 、第4回はギターとバンドのアレンジを担うKen_Mに再び登場してもらった。今回挙げてもらった曲はBOØWYの「MEMORY」だ。
Ken_M:もう反省しかなかったので、これまでの反省を全部LET ME KNOWに活かしました。一番の反省点はメンバー間の音楽性の統一ですね。そこが一番大きいかと。コミュニケーションがしっかり取れていなかったですね。その時聴いている、それぞれのマイブームで音楽性がどんどんブレていく感じでした。そうなってきたら、1曲聴いて好きになってくれた人が、次に出した曲を聴いて全然違う路線だったら、バンドにハマってくれませんよね。
―― なるほど。確かに今のLET ME KNOWは3人の個性がうまく混ざり合って統一感が取れていると思います。Ken_MさんとLyoさんのコンビネーションは他のバンドでは見られない長所だと思います。
Ken_M:高校生の時は一緒にメタルのバンドをやっていて、その後1回バラバラになって別のバンドをやって、前のバンドで再び一緒にやるようになりました。それが解散してLET ME KNOWを始めようと。だけど、コンビネーションがどうとかで一緒にやっているのではなく、どちらも音楽を一生続けたいという覚悟があって、一緒にやっているという感じです。ただ、お互いが気になる音楽をお勧めし合っているので、音楽的趣向がかぶることは多いですね。
ギタリストとして、“美しいな” と思えるフレーズにはこだわっていきたい
―― Ken_Mさんがギタリストとして目指しているミュージシャンはいますか?
Ken_M:L’Arc〜en〜CielのKenさんだったり、ザ・スミスのジョニー・マーだったり、この2人が弾くギターを聴いていて、僕もギタリストとして、“美しいな” と思えるフレーズにはこだわっていきたいですね。あと、今までLET ME KNOWで出している曲や、今後リリースしていく曲もそうですが、印象的なテーマというか、ギターリフを1曲に1つは必ず入れようというのは意識しています。
―― この前、LET ME KNOWのライブを観て思ったのが、昔のロックのマッチョイズム的な部分、古い価値観が全然なかったということです。今までのロックの歴史にはないアプローチをしていると。
Ken_M:僕らの音楽性にMattyの声とビジュアルを掛け合わせたら絶対に新しくなるだろうなという確信はありました。LET ME KNOWでは前のバンドで出来なかったポストパンク、ニューウェイヴに影響された音楽をやりたいというのがありました。僕の好きな音楽って、内向的な人が好む傾向があります。そこにMattyのような明るく、大衆受けする声を掛け合わせたら、どのバンドとも被らないと思っています。