LET ME KNOWの10曲 ⑤ ロックンロール・スター / オアシス
ワンマン2Daysも大盛況だったLET ME KNOW 2024年5月に配信された「100円キッス」も大好評!そして9月10日、13日に行われた、渋谷CLUB QUATTROのワンマン2Daysも大盛況!短い期間の中で目を見張るような成長を続けるLET ME KNOW。いま、音楽業界が最も注目しているバンドと言い切ってしまっても過言ではない。このインタビュー連載『LET ME KNOW が選ぶ10曲』もいよいよ第5回の折り返し地点に。今回は再びボーカルMattyの登場。今回Mattyが挙げてくれた1曲は、再結成が決まり世界中を沸かせているオアシスの「ロックンロール・スター」でした。
「ロックンロール・スター」はオアシスの決意表明 ―― オアシス「ロックンロール・スター」を挙げた理由は?
Matty:メロディーも好きですし、「♪ロックンロール・スター」というサビの部分がキャッチーで印象深いですね。(オアシスの)ファーストアルバムの1曲目だし、彼らの決意表明みたいに感じられます。
―― 「ロックンロール・スター」はすごくエモーショナルな曲ですよね。歌詞の部分はどうですか?
Matty:歌詞の中で、時代の流れの中で、もっと自由に生きていいじゃん、というか、忙しい毎日の中で休む時間も必要で、肩肘張らずとも強く生きていかなくてはいけない、みたいなメッセージに共感しました。
―― Mattyさんはバンドのソングライティングを担っていますよね。その部分でオアシスのアティテュードが活かされていますか?
Matty:そうですね。大きな影響を受けています。
VIDEO ―― オアシスはビートルズからの影響が大きいと思いますが、Mattyさんは日本でビートルズの影響を受けているキャロルもお好きなんですよね。
Matty:大好きです!キャロルが解散間近に見せた動きにグッときます。僕はキャロルをガッツリ追っていったというより、矢沢永吉さんの仕事への向き合い方など、そういう意識的な部分に大きな影響を受けています。その中で、解散間近の時期に、メンバーとのずれを感じながらもステージでは仕事として盛り上げていく姿が素晴らしいなと。やはりプロだなと。
―― 矢沢さんも好きなんですね。
Matty:好きですね。初期の曲ですが「サブウェイ特急」とか。テンションが上がるのでよく聴いています。あと、「トラベリン・バス」も盛り上がりますね。矢沢さんは英語と日本語をミックスした先駆者だと思っています。
―― キャロルがそうでしたよね。
Matty:はい。「ファンキー・モンキー・ベイビー」とかも当時は革新的だったと思います。
フレディ・マーキュリーのステージングは勉強になります ―― オアシスとキャロルが好きなのであれば、ビートルズも好きなのかなと。
Matty:もちろん好きですけれど、ビートルズよりもクイーンかな。
―― なるほど。エモーショナルな感じですね。フレディのステージでの動きも含めて。
Matty:めっちゃ好きですね。フレディ・マーキュリーのステージングは勉強になります。
―― ただ、LET ME KNOWは古いロックの価値観とは違う部分を模索していると思います。ライブを観た時も確実に世代が変わったと感じました。
Matty:ありがとうございます。だけど、古い世代からの影響が根本にあって、それを自分たちなりの感覚に仕上げていきたいと思っています。もちろん、これまでのロックのことも勉強しています。だけど、〇〇年代のロックが好きとか、そういうのはないんです。全ての時代が好きです。全部のいいところを取りたい。
―― では、ボーカリストとしては、フレディ・マーキュリーのようなカリスマ性を持ちたいとか、そういう考えはありますか?
Matty:もちろんなりたいです。そういう部分を常に意識していれば僕もなれると思っています。今よりももっと光が当たるようになれば自分はなれると信じています。
―― “なれる” と自分で思わなければ、なれないですよね。“自分はまだまだです” と言ったらずっとなれないと思うし… 。
Matty:そうですよね。なれるでしょ!(笑)
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僕らの音楽を全世代に聴いて欲しい ―― 今すごく良いことを言っていて、全時代の音楽のいいところを取りたいというのはLET ME KNOWが掲げる “ノスタルジック・モダン” にもつながる部分だと思います。どういう世代に自分たちの音楽を聴いて欲しいとかはありますか?
Matty:全世代に聴いて欲しいですね。
―― 今は若い女性が多いですよね。
Matty:ありがたいことに若い女性の方々がいち早く見つけてくださったと思います。もちろん男性のファンが増えればいいなとも思います。これから色々なことを仕掛けていこうと思っているので、増えていくと思います。
―― 僕もそう思います。今はどこから火がつくかわからないし、たとえば、LET ME KNOWの動画を永ちゃんのようなトップスターが観て、そこから広がっていく可能性もあるわけだから。
Matty:そうなんですよ!だからファッションとかも意識しています。たとえばステージでは革ジャンを着るようにしています。男性が真似できるような服を意識しています。
―― メンバーがサングラスをかけているというのもそうですね。ともすればそういうこだわりって、古いロックのイメージになりそうだけど、LET ME KNOWがやると全く古臭くならないから不思議です。
Matty:ありがとうございます。
アンコールって予定調和というか、みんなわかっているものだから ―― 先日は、CLUB QUATTROのワンマン2Daysを無事終えて、満足のいくステージになりましたか?
Matty:どうなんですかね。120%やれたとしても、そこで満足してしまったら終わりだし…。
―― お客さんの満足度は高かったと思います。
Matty:ならよかったです。
―― LET ME KNOWって面白いのは、アンコールをやらないですよね。本編最後の曲が終わって “本日の公演は全て終了しました” というアナウンスが流れる。これが斬新でした。
Matty:アンコールって予定調和というか、みんなわかっているものだから、いらないですよね。ただ、そこでマジのアンコールをやれたらカッコいいと思います。アナウンスが流れてもお客さんが帰らなくて、アンコールの熱がすごくて… そこで決められたら最高だと思います。だけど、アンコールだからグッズのTシャツに着替えて登場、というのはやりたくないですね。
―― そういうのが当たり前の中で、常識を破ろうとしているバンドはなかなかいないですよね。熱狂したお客さんが誰1人帰らなくて…
Matty:じゃあ1曲やるか!みたいに。
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まずは強敵たちと戦えるフィールドに立たないと話が始まらない ―― 今は、オリジナル曲をどんどん作っている時期ですよね。ボツになるものも多いのですか?
Matty:結構ありますね。ボツばっかりです。これは売れそうにないなという判断です。
―― 売れることってすごく大事だと思います。だけど、ロックって “わかる人がわかればいい” という捉え方をする人もいますよね。
Matty:そうなんですよ!でも僕の中で、好かれないと意味がないという考え方があって。誰にも認知してもらえない状況で自分の曲を出し続けるのは寂しいですよね。だから、まずは自分たちが世の中に届くフィールドに立ちたいというのがあります。もちろん好きな音楽だけやりたいし、今も好きなことができています。ただ、まずは強敵たちと戦えるフィールドに立たないと話が始まらない。理想と現実を考えた時に “わかる人にはわかればいい” ではなく、まずは同じ土俵に立ちたい。その中で世の中にどうやったら受け入れられるかという部分と自分たちの好きなこととのバランスを取っていきたい。そうやって曲を作っていますね。
常に大きなマーケットを夢見ていきたい ―― “同じ土俵” というのはどのあたりを指しますか?
Matty:ムズイなぁ…。肌感で名前が知れ渡ってきたなとか、それを感じるまで突っ走っていきたいですね。知ってもらわないと影響力がないので、自分の伝えたいことも伝わらないと思います。
―― LET ME KNOWの場合、歌詞から情景がクリアに浮かぶという特性があると思うのですが、英語の歌詞も歌っていますよね。これは世界基準ということですか?
Matty:日本人が英語を喋れなさすぎる問題というのがありますよね。たとえばイタリアのバンドでも、スペインのバンドでも、英語の歌詞を歌うし、韓国のアイドルもベースが英語になっています。僕もまずは日本のマーケットで勝ちたいという気持ちがありますが、視野を広げて世界の人に刺さって欲しいという気持ちもあります。ワールドワイドで考えています。最初からそういう考えを持たないと、可能性も狭まってしまう。常に大きなマーケットを夢見ていきたいです。そういう部分を考えながら日本で頑張っていきたいですね。
Information NEW LIVE「LET ME KNOW LIVE TOUR 2024 -Nostalgic Modern- II」 開催決定! ▶︎ 2024年12月10日(火) 【愛知】名古屋DIAMOND HALL
▶︎ 2024年12月19日(木) 【東京】EX THEATER ROPPONGI
▶︎ 2024年12月26日(木) 【大阪】梅田CLUB QUATTRO
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2024.09.16