7月25日

井上陽水とwhite、忘れられないあの日のキャッチボール

26
2
 
 この日何の日? 
井上陽水のアルバム「white」がリリースされた日
この時あなたは
0歳
無料登録/ログインすると、この時あなたが何歳だったかを表示させる機能がお使いいただけます
▶ アーティスト一覧

 
 1978年のコラム 
マッシュアップでお祝い、サタデー・ナイト・フィーバー上陸40周年!

空前のディスコブーム「サタデー・ナイト・フィーバー」が若者の風俗を劇的に変えた!

サタデーナイトフィーバー、僕は迷うことなくビー・ジーズの扉に鍵をかけた

真の超人に変わっていく井上陽水、アルバム「white」がターニングポイント

7月22日はディスコの日!今日は筒美京平が手がけた “ディスコ歌謡” を聴いてみよう!

ヒットスタジオの醍醐味!岩崎宏美 with ダン池田とニューブリード

もっとみる≫



photo:yosui.jp  

小学生の頃、近所の駐車場の空きスペースでよく野球やキャッチボールをしていた。

車も少ない砂利を敷き詰めただけの月極駐車場。その駐車場の隣のマンションの一室には、週末にもなると50人以上の若い女の子たちが行列をなしていた。

今でいえば、原宿のかき氷店アイスモンスターやギャレットポップコーンの行列に近いノリ。中高生が多くキャーキャーと凄い熱気だったことを覚えている。そこは小さな音楽事務所で当時アイドル的な人気を誇った原田真二さんが所属していてコンサートのチケットなどを求めてファンが常に詰めかけていた。

その喧騒を横目に眺めながら私たちは近所の子供たちを集めては毎日隣で野球ばかり。時々事務所のお兄さんたちに遊んでもらったものだ。当時の私にとってお兄さんたちは初めて出会う女の子みたいに髪の毛が長い男の人だった。ヴィジュアル的にはSHOGUNとか、はっぴいえんどみたいな感じ。黒いサングラスがカッコ良かったのを思い出す。今思えばバンドマンだったのかもしれない。

ある日、いつもと違うお兄さんがいて、「キャッチボールしよう。」と言った。新しいお兄さんが加わってとても嬉しかったのを覚えている。ただ、髪型もサングラスも他のお兄さんたちと違い、子供の時分の私でもまとっている雰囲気がまるで違うことがわかった。そのお兄さんと遊んだのはその一度きり。それ以来、その日のキャッチボールがなぜかずっと忘れられなかった。

ひと月も経った頃、その時一緒に遊んでいた友達が、「あのキャッチボールのお兄ちゃん、絶対、陽水だよ。」と言った。あれが本当に井上陽水さんだったのか真相は闇の中だが、陽水さんの「white」を聴く度、あの日のキャッチボールを思い出してしまう。


 嘘をつく子は日暮れの
 別れの時の居場所がわからない
 遊びつかれた言葉と
 空気のぬけたゴムマリかかえて
 ミルクを飲んでも同じでしょうか?
 甘いミルクを飲んでも白いだけです。


white
作詞・作曲:井上陽水
編曲:星勝
発売:1978年7月25日

2016.02.24
26
  Spotify
 

Information
あなた
Re:mindボタンをクリックするとあなたのボイス(コメント)がサイト内でシェアされマイ年表に保存されます。


おすすめのボイス≫
1965年生まれ
トシちゃん25歳
意外な出会い。改めて子供の頃の記憶をたどるのって面白いですね。
2016/03/20 12:59
0
返信
1968年生まれ
親王塚 リカ
私の中学時代、学校に陽水が遊びに来ると評判でした。やっぱり真偽は定かではないのですが、愛人の家が近くにあったとかどうとか言われてました!w
2016/02/27 16:45
3
返信
カタリベ
1966年生まれ
鎌倉屋 武士
コラムリスト≫
106
1
9
8
2
小田和正が見せた涙。言葉にできない ~ 前篇
カタリベ / 宮木 宣嗣
18
1
9
8
1
茶をしばく、という言葉の発祥と「恋するカレン」の思い出(第1回)
カタリベ / 小山 眞史
41
1
9
8
8
布袋寅泰の才気ほとばしる「GUITARHYTHM」"90年代ロックンロール" の大胆な提示
カタリベ / TOMC (トムシー)
27
1
9
9
0
徳永英明「壊れかけのRadio」大人になって輝く思春期のゆらぎ
カタリベ / さにー
27
1
9
8
4
昭和を彩った80年代男性ヴォーカル “泣ける失恋ソング” ランキング
カタリベ / 広瀬いくと
41
1
9
9
1
5月18日は槇原敬之の誕生日 − 時代が求めたメロディ「どんなときも。」
カタリベ / 指南役