私事で恐縮だが、僕は現在どの組織にも所属しておらず、個人事業主として仕事をしている。要するにフリーターだ。
で、フリーターになって発見したのだが、毎週、月曜日がやってくるのが全く嫌ではなくなったのだ。毎日が日曜日みたいなものだから当然だが、組織人だった時代にはフリーターにそんなメリットがあるなんて知らなかった(裏を返せば毎日が月曜日とも言えるので、良いことばかりではもちろんないのだが…)。
そもそも「月曜日が嫌い」というのは万国共通らしく、かつては「マンデーカー」という言葉があった。嘘か本当か判らないが、月曜日に生産された自動車は故障が多いというのである。
「サザエさん症候群」なんて言葉も同じだろう。とにかく月曜日は、鬱(ブルー)であれ、躁(マニック)であれ、多くの人にとって恐ろしい日なのだ。
最近では、SNS 上に各曜日の気分に合った #(ハッシュタグ)がたくさん登場している。主なものとして――
#ManicMonday
#TransformationTuesday
#WellnessWednesday
#ThrowbackThursday
#FollowFriday
#SaturdaySwag
#SelfieSunday
が挙げられるが、やっぱり月曜は #ManicMonday(憂鬱の月曜日)だ。
ちなみに、暇に任せて(フリーターには時間を作りやすいというメリットもある)、ポップミュージックの中でタイトルに曜日のついた楽曲にどんなものがあるか調べてみたら、予想通り半数以上が土日に集中していた。どう考えても、平日より週末の方が楽しそうだから、当然だ。
だが、平日の楽曲を見て驚いた。奇妙なことに、月曜日が一番多かったのだ。確かに火・水・木・金曜日が題名に付いた曲と言ったら、僕はザ・ローリング・ストーンズの「ルビー・チューズデイ」くらいしか思いつかなかった。
では、月曜日の曲には、どんなものがあるだろうか?
古くはファッツ・ドミノの「憂鬱な月曜日~ブルー・マンデー」なんて曲があったし、その後もママス&パパス「マンデー・マンデー」やカーペンターズ「雨の日と月曜日は(Rainy Days And Mondays)」が大ヒットした。
そう言えば、先日、米国の公共放送 PBS で放送された独立記念日特別番組『キャピトル・フォース(A Capitol Fourth 2018)』でビーチ・ボーイズと共演したジミー・バフェットにも「カム・マンデイ」という曲があった。
僕が、80年代三大マンデーソングと勝手に呼んでいるのが、ブームタウン・ラッツ「哀愁のマンデイ(I Don't Like Mondays)」、デュラン・デュラン「ニュー・ムーン・オン・マンデイ」、バングルス「マニック・マンデー」の3曲だ。
中でも僕が好きなのは「マニック・マンデー」で、この曲のポップでライトなノリは、月曜日の憂鬱さを吹き飛ばしてくれそうな感じがする。これが楽曲提供者であるプリンスのセンスによるものなのか、はたまたリードボーカルのスザンナ・ホフスのキュートさによるものなのか、30年以上経った今でも僕には判らないが、きっとその両方なんだろうな。
Song Data
■Manic Monday / The Bangles
■作詞・作曲:Prince
■プロデュース:David Kahne
■発売:1986年1月27日
2018.08.20
YouTube / TheBanglesMusic
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