12月1日

松任谷由実の80年代冬ソングランキング、ユーミンの定番からアルバム曲まで

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松任谷由実のアルバム「NO SIDE」がリリースされた日(BLIZZARD 収録)
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数多くあるユーミンの曲には春夏秋冬を感じさせてくれる曲がたくさんありますが、ユーミンといえばやはり “冬” のイメージが一番強いのではないでしょうか。そこで、1980年代に発表された作品の中から、私の独断で冬の歌ベストテンを、あまり知られていない曲も含めて選びました。80年代の他の作品はもちろん、70年代や90年代以降の作品からもチョイスしたい曲はたくさんあるのですが、「あくまでも今回は80年代」という括りなのでよろしくお願いします。

第10位:雪だより(1980年 アルバム『SURF & SNOW』)


苗場で毎年開催されるライブ『YUMING SURF & SNOW in Naeba』でも歌われることが多く、苗場でこの曲を聴くと、楽しかった冬が去っていく寂しさと同時に、次の冬に向けて日常を頑張ろうという気持ちが湧き上がる。「赤いダウンに腕をとおしたら」の「赤いダウン」は当初「赤いヤッケ」だったのを、当時仲良くしていた大学生に「今はヤッケなんて言わない」と指摘されて言葉を変えたというのはわりと有名な話。

第9位:とこしえにGood Night(1988年 アルバム『Delight Slight Light KISS』)


舞台は冬の神戸。メリケンパーク(と勝手に想像)で話をしている間に夜明けを迎え、彼女は「明日に何があるのか知らない どこへ流れていくか見えない」けれど彼との別れを決める。イントロもなく、いきなり「こんな心を誰に見せるの」と歌い出す展開はユーミンには珍しい。間奏でのジェイク・H・コンセプションのSAXソロが、主人公の心に寄り添うようで温かく聴こえる。きれいなハーモニーを奏でるコーラスは杉真理と松尾清憲。

第8位:二人のストリート(1985年 アルバム『DA・DI・DA』)


街はクリスマス。デートに出かけていたカップルがドライブ中に痴話喧嘩。渋滞に巻き込まれる中、「ここですぐに降ろしてよ!いいからここで止めて!」と、ドアがへこむほど蹴飛ばして、さっさと車から降りて行ってしまう彼女。そして車を放ったらかして彼女を追いかける彼。トレンディドラマかよ(笑)。三上博史と浅野温子あたりが演じたらハマりそうな、とても絵になるシチュエーション。散々周りに迷惑かけたくせに最後は「やっぱり別れない」ってなんだそりゃ! ちなみにライブで披露されたことはほとんど無い。なんてもったいない。

第7位:3-Dのクリスマスカード(1986年 アルバム『ALARM à la mode』)


イントロからしんしんと降り積もる雪の風景が思い浮かぶ。そんな風景を「空がシュガーをふるいにかけている」と表現するところがさすがユーミン。「雪の国にあなたと帰ってゆけたらいいな」「両親に会ってくれたらいいな」という歌詞がとてもいじらしくてかわいい曲。静かで落ち着いた前半からサビでグッと明るくなるところが、トンネルを抜けた途端に風景が広がるような感じがして個人的にとても好き。

第6位:届かないセレナーデ(1989年 アルバム『LOVE WARS』)


イケイケで強いイメージのあるアルバムの中にあって、とてもセンシティヴなナンバー。失恋した女性は「あなたと暮らした街」でひとり年の瀬を迎える。サビで鳴り響くホーンが街の雑踏の音にも聴こえて、女性の哀しい気持ちをより際立たせていると思う。歌詞の中に出てくる「ダルセーニョ」とは、楽譜の中で一気に前の小節に戻りたい場合に使う記号のこと。吹っ切れているようでなかなか吹っ切れない気持ちを「意味のないダルセーニョ」というフレーズで表現している。

第5位:私を忘れる頃(1983年 アルバム『VOYAGER』)


ストリングスのイントロがとても美しいナンバー。長崎県の稲佐山が舞台と言われている。彼よりも夢(仕事?)を叶えることを選んだ彼女が、別れを切り出すために選んだ場所は真冬の展望台。満天の星を見ながら、彼はどういう気持ちでその言葉を受け止めたのだろう。しかし、とても切ない曲のはずなのに、なぜかホッとした気持ちになってしまうのは私だけだろうか。歌詞に出てくる「コンビナート(工業地帯)」という無機質な言葉も、ユーミンの手にかかると詩的に聴こえてくるから不思議。

第4位:一緒に暮らそう(1984年 アルバム『NO SIDE』)


年末賑わう二子玉川の髙島屋(と勝手に想像)に来たカップル。きれいに並ぶ食器を見たりしてるうちに「さよならを言わなくてもいい方法」を思いついた彼女は「一緒に暮らそう!」とプロポーズ。聴いているだけでとても幸せな気持ちになれるナンバー。そういえば私も結婚前夜、「明日からバイバイって言わなくてもいいんだよなぁ」と言い合った記憶があることを思い出したり(笑)。『天国のドア』のコンサートツアーでは、パジャマ姿でコーラスとともにコミカルでかわいらしいダンスを披露した。

第3位:A HAPPY NEW YEAR(1981年 アルバム『昨晩お会いしましょう』)




少し変わったコード進行のメロディにも惹かれるけれど、何より「今年も最初に会う人があなたであるように」という歌詞だけで胸がキュンとなる。ビアノをメインにしたアレンジが、1月1日の朝の澄みきった空気感を醸し出していて、とても清らかな気持ちになれる。

第2位:ノーサイド(1984年 アルバム『NO SIDE』)




麗美に書き下ろした曲をセルフカヴァー。女性はラグビーに打ち込む彼に対するひたむきな想いに共感し、男性はその彼が最後のゴールを外してしまい、打ちひしがれるその姿に自分を置き換える。なんせ高校の体育の授業でしかラグビーを経験したことがないこの私でさえ感傷的になるのだ(笑)。2019年の紅白歌合戦で、ラグビーワールドカップ日本代表メンバーの前でユーミンがこの曲を披露したのは記憶に新しい。

第1位:BLIZZARD(1984年 アルバム『NO SIDE』)




映画『私をスキーに連れてって』が公開され­たのは1987年。それまでのスキーブームにさらに拍車をかけ、大いに盛り上がったきっかけになった。ゲレンデではこの曲が何度も流れて、逆にユーミンに嫌気が差したという声もあったほどだが、それだけ曲のインパクトが強いということが伺える。苗場のライブではもちろんド定番。ユーミンには珍しく、サビでは両手を上げて左右に振るお約束の振り付け(というか動きというか)があり、一体感を得られる貴重な時間でもある。私は苗場でこの曲を聴くと、「あと何回苗場に来られるんだろう」という気持ちから、毎回涙を流しながら両手を振っている。

―― 以上、松任谷由実が歌う80年代冬のソング10曲でした。私のコメントで「ちょっと聴いてみたいなぁ」と思ってもらえたらとても嬉しいです。

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2021.11.13
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カタリベ
1966年生まれ
不自然なししゃも
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