その昔、ゴミ袋は今のような半透明じゃなくて、真っ黒なビニールでできていた。分別なんて概念もあまりなく、何でもかんでもブラックビニールに詰め込んで出していた気がする。なんでそんな話をするかというと、この真っ黒なゴミ袋をかぶってバットダンスを踊った奴を思い出したからだ。80年代後半、大学時代の音楽よもやま話である。
僕は音楽系のサークルに所属していて、学園祭の時だっけかな、今でいうクラブみたいなものを開き、DJパーティみたいなことを毎年やっていた。まあなんて事は無い、気のおけない仲間同士で自分たちの好きな曲をかけ、酒飲んで、騒いで、踊ったりしていた。当時、世の中的にはダンスミュージックが全盛だったけど、僕らのサークルはどっちかというとロックが好きな人が多かったかな。ジャネット・ジャクソンやボビー・ブラウンって感じじゃなくて、REMとかエルヴィス・コステロとか。だからまあ、マイナーな感じです。
そんな中、ダンスとかロックとかメジャーとかマイナーとか関係なく、有無を言わさず創作のピークにあったのがプリンス。リリースするアルバム全てがカッコよかった。個人的には「プリンス&ザ・レヴォリューション」時代が一番好きだけど、ソロ名義になってからの方がエポックメイキングだった気がする。
2枚組アルバムのサイン・オブ・ザ・タイムス(究極の独りよがり!)、ブラックアルバム(彼自身の気まぐれで発売中止!)、全裸ジャケットのラブセクシー(CDは全9曲が1トラックになっていて選曲できない!)、そしてバットマンのサントラ(実はサントラじゃなくて映画にインスパイアされたオリジナル!)と続いた。いやあ、80年代の音楽シーンはプリンス抜きで語れないほどホント凄かった。
あれ? そうじゃない、プリンスじゃなくて、真っ黒なゴミ袋をかぶってバットダンスを踊った奴について書くんだった。次回に続きます。ひとまず「バッドダンス」のミュージックビデオをご覧あれ。チョーカッコイイ!
2016.03.17
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