3月21日

堀ちえみデビュー!永遠不滅のアイドル王道、徹底した清純路線!

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80’s Idols Remind Me Of… vol.2
潮風の少女 / 堀ちえみ


80年代のアイドルシーンを活性化させた“花の82年組”


80年代アイドルの幕開けを飾った3大アイドル、松田聖子、河合奈保子、柏原芳恵… “80年デビュー組” の出現は、実に大きな意味合いを帯びていたと言えるだろう。

新たなアイドル像を提示したこの3人を中心に、80年代のアイドルシーンは大きく動き出した。それに拍車をかけたのが “花の82年組” だ。

中森明菜、小泉今日子といったビッグネームを中心に、80年代におけるソロの女性アイドルシーンを活況に導いた、じつに粒揃いな実力派が次々とデビューしている。その華やかな82年組の中でも、その特異な立ち位置を最初から貫き通して手堅い人気を博したのが、何を隠そう(隠してないけど)堀ちえみだ。

かの有名な『ホリプロ タレントスカウトキャラバン』優勝者という、ある意味スターへの線路をしっかりと敷かれて鳴り物入りでデビューした堀ちえみ。この子を優勝させた時点でその路線内容は明確に決まっていたのは間違いない。

堀ちえみが備えていたルックスとシティポップなテイスト


デビュー時15歳、どこを切ってもこれぞ “ザ・アイドル” という顔立ちと背格好。要はアイドルファンが求める最大公約数的な理想的ルックス(顔と体形)を備えた素材をもって、王道を突き進ませたというわけだ。それは徹底した “清純路線” で、いわば『永遠不滅のアイドル王道路線』とでも言えようか。

この王道ロリータ路線という意味では、実は前年伊藤つかさという爆発力抜群な素材がひと足先にデビューしていた―― 「少女人形」はヒットしたものの、あまりにもロウ(raw=生)なロリータイメージが前面に押し出され過ぎて、ファンを広言できない雰囲気が充満。その後のシングルは尻すぼみという伊藤つかさの反省点を踏まえてか、踏まえなかったかはわからないが、堀ちえみはちょっとだけ垢抜けたルックスで爽やか、シティポップなテイストが施されていたような気がする。

とはいえ、徹底したセクシュアリティの排除は伊藤つかさにも堀ちえみにも共通項として根幹に流れていた。特に2人のデビュー曲「少女人形」と「潮風の少女」には、ちょっとした比喩でさえもセクシュアリティが表わされることはなかった。

せいぜい、「雲の上でお話」したり、「潮騒に戯れ素足ではしゃぐ」のを夢見る程度… そう、初デートでさえまだまだ頭の中での妄想レベルなわけだ。あぁ、安心。

伊藤つかさよりは長く安定した人気を保っていた堀ちえみだったが、花の82年組の中にあって、ファンを広言するのを躊躇させる雰囲気があったことは… どうにも否定できない。


※2018年6月10日に掲載された記事をアップデート

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2022.03.21
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カタリベ
1962年生まれ
KARL南澤
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