マイフェイバリットアニメ主題歌がこの『キン肉マン Go Fight!』。
初めて買った単行本は11巻。当時の最新刊で、大興奮の「七人の悪魔超人編」の中盤戦を収録していた。魔雲天を倒すも同体で崖に転落したテリーマンが「ただいまキン肉マン」の台詞と共に生還する名シーンも収録。この話がジャンプ連載で初めての人気第1位だったことを知るのは21世紀になってから。
幸か不幸か、大ファンになるに十分な熱量の洗礼を受け、小遣いの使い道がガンプラから『キン肉マン』の単行本集めに変わり始めた。そんな中、待望のアニメが始まった。
日曜午前10時に鳴り響く『キン肉マン Go Fight!』。歌うは串田アキラ。この時点では大好きだった特撮『太陽戦隊サンバルカン』の主題歌や、静岡県民にはお馴染みの『富士サファリパーク』のCMソングと同じ人だとも気付いていない。
初めて観たアニメのオープニングは、キャラクターデザインがしっくり来なかった記憶の方が大きい。原作の改変が多く、絵柄も大雑把。いちいち水を差すギャグの引き伸ばしにもうんざりさせられた。当時はアニメ版のキン肉マンはあまり好きではなかった。
が、串田アキラのソウルフルなシャウトだけは別。オープニングだけ観て、遊びに出掛けることも多かった。今までで一番多く口ずさんだ歌かも知れない。
小遣いは全部キン消しに消え、目当ての商品が出ないガチャガチャに(応募超人ばかりがやたら出まくる)キレてパイルドライバーをかましたり、学級委員長をやった時、学級会の議題に「雨の日はキン消しの持込を認める案」(天気良ければ外で遊べるから)を可決させたり、調子に乗って早速自慢のコレクションを持って行ったら、スニゲーターをパクられたり… 今となってはみなイイ思い出だ。
歳を取りアニメ版も許容できるようになり、大枚叩いて「キン肉マン・コンプリートDVD-BOX」を買った時、大人になった実感をした次第。…我ながらちっちゃい器である。
キン肉マン Go Fight!/ 串田アキラ
作詞:森 雪之丞
作曲:芹澤廣明
編曲:川上 了
発売:1983年(昭和58年)4月
2016.01.25
YouTube / joy jason
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