1978年は "ザ・ベストテン" が始まった年です。この番組は第一回目から欠かさず見ていて、"夜のヒットスタジオ" と合わせて私はテレビから流れる音楽に夢中でした。
大橋純子を最初に見たのもザ・ベストテン。曲はもちろん「たそがれマイ・ラブ」。この曲は大好きで、今でもカラオケで歌いますが、同時期に夜のヒットスタジオでまったく別の曲を歌っていたことが印象に残っています。それが「サファリ・ナイト」です。
あれー? いつもしみじみ歌ってるお姉さんがノリノリじゃないですか! 異質の音楽に小学生の時は十分な理解ができませんでした??
さて、9年後に私が大学に落ちて浪人しているころ、中古レコード屋を巡る中で気づきました。1978年、大橋純子は "美乃家セントラル・ステイション" というバンドのボーカルだったのです。
当時の美乃家名義の作品は「たそがれマイ・ラブ」や「シルエット・ロマンス」といった歌謡曲路線とは異なり、海外のソウルミュージックを強く意識したサウンドを目指していたのです。
美乃家のギターは、後に一風堂として「すみれSeptember Love」をヒットさせることになる土屋昌巳。
彼の手がけた「SOUL TRAINまっしぐら」などは "ドFunk" でかっこよすぎます! 土屋氏は1979年にバンドを脱退してしまうのですが、時を同じくしてドラマーにマーティ・ブレイシー(後に、もんた&ブラザーズでヒット曲を連発)が加入。グルーヴが強くなると同時に、洗練されたソウルサウンドになっていきます。
1979年に発表された『FULL HOUSE』は名盤中の名盤。浪人生の私の心に、大学生になったらバンドやるぞー!と、モチベーションを与えてくれたのは事実ですが、勉強に力が入ったかは不明です。
2016.03.27
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