5月23日

映画スターがチャート席巻! “ワルの帝王” リック・ジェームスの大仕事

16
2
 
 この日何の日? 
エディ・マーフィーのシングル「パーティー・オール・ザ・タイム」が全米でリリースされた日
この時あなたは
0歳
無料登録/ログインすると、この時あなたが何歳だったかを表示させる機能がお使いいただけます
▶ アーティスト一覧

 
 1985年のコラム 
ディープ・パープル再結成!武道館に「ハイウェイ・スター」が鳴り響く

セクシャルな角松敏生!喘ぎ声に驚き、東京タワーのオシャレさに憧れた夜

真夏のCMソング、サンディー&ザ・サンセッツの「だって夏よっ」

ホール&オーツの夢が叶った夜、憧れのテンプテーションズとアポロ・シアター

1105はいい男の日【80年代イケメンシンガー ランキング】ナンバーワンは誰だ?

後追い世代がハマる80年代の魅力!C-C-B は「Romanticが止まらない」だけじゃない

もっとみる≫



photo:Reusch Jewelers  

トップミュージシャンが映画の主役を張り、ハリウッドスターとしても成功するのは珍しくない。最近だとビヨンセやウィル・スミスもそうだし、ホイットニー・ヒューストンも演技はさておき映画と主題歌は大ヒットした。

彼らトップアーティストは皆、パフォーマーとして一流なのだから、まあ納得できる話だが、逆となるとどうだろう。それは絶対的に楽器がうまいとか、歌がうまくないとあり得ない話だから、成功例は限られるだろう。

だからエディ・マーフィが映画と全く関係なく音楽デビューしたと聞いて、せいぜい「ビバリーヒルズコップ」が大ヒットして調子に乗ってんなぁ、ぐらいにしか考えていなかった。

楽曲・プロデュースはリック・ジェームス。プリンスのライバルとして扱われていたが、自らのパフォーマンスだけでなく、楽曲提供やプロデュースでも力を発揮していたことや、オネーちゃんグループを引き連れてたりして、やってることもよく似ていたから当然である。

とにかく映画と音楽、それぞれで波に乗ってる二人が組めば、そこそこ実力が伴っていれば、成功は固かったのだろう。さしずめアメリカ版「H Jungle with t」ってところだろうか。

そんな調子だからスターのお遊びみたいなつもりで、あまり期待していなかった分、初めて曲を聴いた時の衝撃は大きかった。こんなレコーディングのドキュメントのような演出のPVも珍しくなかったが、とにかくサイコーに乗ってる、ごキゲンな二人の姿が映っている。

この曲はビルボードチャートの2位まで駆け上がり、3週間にわたってその座を守った。かくしてエディはミュージックチャートを席巻した稀有なハリウッドスターになり得たのだ。

ところでリックのルックスやイメージは、夜道で遭いたくないタイプの “ワル” そのものだ。 かの「スーパー・フリーク」のように、曲調こそシンセポップだが、エロ過ぎる歌詞で、いかにも頭が悪そうな作品も多い。この頃をピークにして “ドラッグ&セックス” を地で行く私生活が災いして、度々警察沙汰を起こしたりして低迷期に入り、2004年、生き急ぐように56才で早逝してしまう。

かつてのライバル、プリンスに先立つこと12年である。

今思えば二人の共演は、エディの金字塔というだけでなく、リックにとってもその全盛期を象徴する奇跡のコラボだったと思えてならない。

2016.07.01
16
  YouTube / EddieMurphyVevo 


  YouTube / RickJamesVEVO
 

Information
あなた
Re:mindボタンをクリックするとあなたのボイス(コメント)がサイト内でシェアされマイ年表に保存されます。


おすすめのボイス≫
1965年生まれ
goo_chan
そう、カッコいいんです!リックはもっと評価されて欲しいですね。彼が手がけたメリージェーンガールズや故ティーナ・マリーも!存命ならきっとプロデューサーとして、一流の仕事を多く残していたでしょう。
2016/07/01 18:22
3
返信
1966年生まれ
太田 秀樹
これ、全く記憶にないです。興味がなかったのかエディマーフィを舐めていたのか忘却の彼方なのか。なんにせよ恐らく初めて聴きましたが、なんとかっこいいこと!歌上手いし。 僕のエイティーズのベストチューン100に入れました。リックジェイムズ恐るべし。いかにも80's!
2016/07/01 06:12
2
返信
カタリベ
1965年生まれ
goo_chan
コラムリスト≫
53
1
9
8
2
原宿の「ビリー・ジーン」とマイケル・ジャクソンが「スリラー」でやりたかったこと
カタリベ / 本田 隆
24
1
9
8
4
プリンス「パープル・レイン」ナンバーワンに匹敵する1位になれなかったシングル
カタリベ / KARL南澤
13
1
9
8
1
アーリー80's、ポインター・シスターズが放った一服の清涼剤
カタリベ / KARL南澤
25
1
9
8
3
80年代は洋楽黄金時代【ベースライン TOP5】記憶に残るプレイは誰だ!
カタリベ / 中川 肇
18
2
0
0
7
さよなら殿下、ハーフタイムショーでの感動的エンディングは忘れない
カタリベ / DR.ENO
331
1
9
8
8
菊池桃子がロックバンド? ラ・ムーの名盤「Thanks Giving」を聴いて!
カタリベ / 臼井 孝